漫画を没収され壁を蹴った小学生の私→必死に隠した“へこみ”を10年後、母が見つけて…

私が小学校低学年の頃、勉強をしなかったことで母に漫画を没収され、悔しさのあまり壁を蹴ってしまったのです。しかし、次の瞬間、怒りは一気に吹き飛んでしまいました。

目次

「今からやろうと思ってたのに」

写真AC

小学校低学年の頃、私は漫画を読むことが大好きでした。特にお気に入りの漫画があり、学校から帰るとランドセルを置いて、夢中になって読んでいました。

もちろん、ずっと遊んでいたわけではありません。
「そろそろ勉強を始めよう」
そう思って、自分なりに気持ちを切り替えようとすることもありました。

しかし、なぜかそのタイミングで母が部屋に入ってくることが多かったのです。そして、決まって言われる一言がありました。
「勉強しなさい」

その瞬間、私はいつも少し悔しい気持ちになっていました。
「今からやろうと思ってたのに…」
そう言い返すことも何度もありました。

時には、母が部屋から出て行ったあと、悔しさをぶつけるように柔らかい消しゴムを思いきり曲げて気持ちを落ち着かせることもありました。

お気に入りの漫画を取り上げられ怒りが爆発

写真AC

その日も、私はいつものように漫画を読んで過ごしていました。そして、ちょうど「そろそろ勉強を始めよう」と思い始めた頃。

部屋のドアが開き、母が入ってきました。
「勉強しなさい」
いつもの一言でした。

しかし、その日の私はなぜかいつも以上に反発してしまいました。
「今から勉強するところだったの」
そう伝えましたが、母は許してくれません。そして、私が大切にしていたお気に入りの漫画を取り上げたのです。

その瞬間、胸の奥がぎゅっと苦しくなりました。
「なんで今なの?」「本当にこれからやろうと思っていたのに…」
悔しさと怒りで頭の中がいっぱいに、自分でも驚くほど感情を抑えられなくなりました。

壁を蹴った瞬間に聞こえた小さな音

写真AC

気付いた時には、私は部屋の壁を思いきり蹴っていました。
べこっ…
足に伝わった感触で、私はすぐに何が起きたのか分かりました。蹴った場所を見ると、壁の一部が少しへこんでいたのです。さっきまでの怒りは一瞬で吹き飛び、勢いでやってしまったことを後悔しました。

「やばい…」「どうしよう…絶対にバレたくない」
頭の中は、そのことでいっぱいになります。母に怒られることに加え、「自分がやってしまった」という事実に焦っていました。

私は壁のへこみを隠す方法を考えました。このままでは、すぐに母に気付かれてしまいます。そこで思いついたのが、学習机を動かして隠すことでした。

しかし、小学生の私にとって、学習机を動かすのは簡単なことではありません。机の中に入っている物を取り出し、少しずつ机を動かしました。

「見つからないかな」「大丈夫かな」

不安な気持ちを抱えながら、必死に作業しました。そして、なんとか壁のへこみを机で隠すことに成功しました。

私はホッとすると同時に、
「もう絶対に壁は蹴らない」
そう心に決めました。その後、母が壁の変化に気付くことはありませんでした。

10年後に見つかったへこみ

その出来事から約10年後。小学生の頃から使っていた学習机を処分することになったのです。

二人で机を動かした時、母が壁の異変に気が付きました。
「あれ、このへこみ何?」
「実は昔、私が蹴ってできたへこみだった」私は母に話しました。

それを聞いても、母は特に怒ることはありませんでした。あまりにも時間が経っていたこともあり、昔の出来事として受け止めてくれたのだと思います。

子どもだった当時の私にとっては「絶対に怒られる」と思った大事件。でも、10年後にはただの思い出になっていたのです。

小学生の頃の私は、悔しい気持ちや怒りを上手に整理することができませんでした。もちろん、物に当たることが良いことではありません。しかし、あの日の出来事があったからこそ、感情のまま行動する前に一度考える大切さを学びました。

大人になった今でも、イライラした時や思い通りにならない時があります。そんな時、私はあの壁のへこみを思い出します。これからも、この失敗を忘れることなく、自分の感情と上手に向き合っていきたいと思います。

(ファンファン福岡公式ライター/わーちゃん)

記事をシェアする

※この記事内容は公開日時点での情報です。

プロフィール

ファンファン福岡編集部のアバター
ファンファン福岡編集部

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

タグ

フリーワード検索

目次