子どもたちだけで留守番をしていたタイミングで地震が発生。揺れとほぼ同時に緊急地震速報が鳴り、不安で急いで帰宅しました。すると、普段は怖がりな長男が下の子たちを守るように行動していたことが判明。思わぬ成長に胸が熱くなった出来事です。
怖がりな長男に任せた留守番時間

私は4人の子どもを育てています。長男は15歳。いつも下の子たちの面倒もよく見てくれる、頼れる存在です。
ただ、昔から少し怖がりな一面がありました。強い風でシャッターが揺れる音に驚いたり、大きなトラックが通って家が揺れるだけで不安そうにしたりと、敏感なタイプでした。
そんな長男に下の子たちを任せ、先日ほんの少しだけ家を空けた時のことです。まさか、その短い時間に忘れられない出来事が起こるとは思ってもいませんでした。
揺れの直後に鳴った緊急地震速報

外出先で、突然スマホからあの警報音が鳴りました。緊急地震速報です。しかも、速報が鳴る少し前にはすでに揺れを感じていました。
頭に浮かんだのは、家で留守番をしている子どもたちのことでした。タイミング悪く、その場に大人は誰もいません。下の子たちはきっと驚いているはず。私は胸がざわつき、予定を切り上げて急いで帰宅しました。
家までは車で5分程度。しかし、このときはこの道のりをとても長く感じました。子どもたちが「泣いていないかな」「怖がっていないかな」と不安ばかりが募る一方。
笑顔の子どもたちから聞いた「にいにが守ってくれた」の一言

家に着くと、子どもたちは何事もなかったように笑顔で迎えてくれました。私はほっとしながら、「地震あったよね? 大丈夫だった?」と聞きました。
すると下の子たちが、口をそろえてこう言ったのです。
「にいにが守ってくれた!」
話を聞くと、揺れた瞬間に長男が親の代わりに下の子たちをダイニングテーブルの下へ誘導し、末っ子には覆いかぶさるようにして守ってくれていたそうです。不安で泣きそうだった妹にも「大丈夫!」と声をかけていたそうで。妹はその言葉で安心できたとのこと。
驚いて長男を見ると、本人は何事もなかったような顔で、自分の部屋でいつものようにゲームをしていました。まるで特別なことは何もしていない、という態度でした。
親の知らないたくましい姿を知った瞬間
昔は物音ひとつで慌てていた長男が、いざという時には誰よりも冷静に動いていた。その姿を直接見たわけではないのに、話を聞いただけで胸がいっぱいになりました。
怖かったはずなのに、自分より先に下の子たちを守ろうとしたこと。親がいない状況で、しっかり行動してくれたこと。そこには、私の知らない長男の成長した姿がありました。まだまだ子どもだと思っていた長男の背中が、とても大きく頼もしく見えました。
子どもはいつの間にか、親の知らないところで強くなるのかもしれません。あの日の長男の行動は、今でも忘れられない誇らしい出来事です。
(ファンファン福岡公式ライター/tomomicchu)





