転職に成功した友人から、給料明細つきで送られてくるLINEに戸惑うようになりました。さらに“ある写真”に、思わず引いてしまった私。しかし、わざわざ送ってくる理由を知り、少しだけ見え方が変わった出来事です。
久しぶりに届いたうれしい報告

ある日、学生時代の友人からLINEがきました。
「仕事、決まったよ!」派遣で働いていた彼女が、正社員として採用されたという報告でした。
学生時代はよく一緒に食事に行ったり、何気ないことで笑い合ったりする仲でした。けれど、私が子育てに追われるようになってからは、会う機会も自然と減っていきました。だからこそ、その連絡が入ったときは、少し懐かしいような、ほっとするような気持ちになったのを覚えています。
長いこと転職活動がうまくいかず、生活に苦労していたことも知っていたので、「よかったね!」とすぐに返信しました。画面越しでも分かるくらい、彼女はうれしそうでした。その日は近況をやり取りして、温かい気持ちになりました。
「今月〇〇万!」から始まった違和感

それからしばらくして、また彼女からLINEが送られてきました。
「今月、〇〇万だった!」開いた瞬間、給料明細の写真がドンと表示されて、思わず手が止まりました。
(え、これ送ってくるもの?)
とりあえず「すごいね」と返しましたが、その後も同じようなメッセージが続きます。
「今月はちょっと上がった!」
「ボーナスも出た!」
さらに「今月は営業成績1位だった!」「歩合が〇〇円ついたよ!」といったメッセージに加えて、「あと少しお客さんが多ければ、売り上げ達成目標を超えられたんだけどな」と、細かな説明まで送られてくるようになったのです。
(そこまで詳しく…?)
画面を見ながら、どう反応するのが正解なのか分からず、返事の手が止まることが増えていきました。
さらに届いた“写真”にドン引き

ある日、いつものように通知が入りました。
「見て!やっと買えた!」添えられていたのは、ブランドバッグの写真。
「ちょっと高かったけど、自分へのご褒美!」いつもより少し興奮した文面を見た瞬間、ふと頭に浮かびました。
(これって…もしかしてマウント?)
給料明細に加えて、高価な買い物の報告。偶然かもしれない。でも、タイミングが重なるたびに、だんだん素直に受け取れなくなっていきました。スマホを閉じたあと、なんとも言えない気持ちが残りました。
思っていたのと少し違った理由
それでも気になって、思いきって聞いてみたのです。
「最近よく送ってくれるけど、どうしたの?」すると、少しだけ間をあけてLINEでこう返してきました。
「なんかさ、ちゃんと頑張れてるって思いたくて」
派遣のときは収入が不安定で、ずっと先が見えない感じだったこと。転職してからも、また元に戻ったらどうしようと不安だったこと。
「数字とか形に残ると安心するんだよね」少し間をあけて、こんなメッセージも続きました。
「普通、こういう話ってスルーされると思うんだけど、琉菜はほめてくれるじゃん?なんかうれしくてさ、ごめん」
確かに、生活に困っていた時期を知っている分、転職できたことを自分のことのようにうれしく感じていました。
その一文を見たとき、これまで感じていた引っかかりが、少しだけほどけた気がしました。それ以来、同じLINEが届いても、以前ほど身構えなくなりました。
とはいえ、通知を開くとき、ほんの少しだけドキッとするのは変わらないままです。
(ファンファン福岡公式ライター/大空 琉菜)





