会社の同僚たち数人でキャンプに。A子は前からB男に片思い中で、自家製スープを持参して家庭的な面をアピールすることに。スープはとてもおいしくてB男も満足気だったのですが、そのスープが原因で私とB男が思わぬことに…。
片思い中の同僚に千載一遇のチャンスがやって来た
当時勤めていた会社の同僚と、社内イベントの一環でキャンプに行ったときのエピソードです。参加者のひとりであるA子は、ソロキャンプ経験者で今回の企画の立案者。
「みんなにも自然の素晴らしさを知ってもらいたい」と、最初は純粋な気持ちで提案したようでしたが、参加予定メンバーの中に後輩男性社員のB男の名前があったことで状況は一変します。
実は、A子んは一年ほど前から、部署の違うB男に片思い中。A子と親しかった私は「どうしたらB男と仲良くなれるだろう」とよく相談されていました。
私たちは「これは神様が与えてくれたチャンス!」と俄然テンションが上がり、せっかくのチャンスを無駄にしないようにと、綿密な計画を練ることにしたのです。
自信作で勝負をかけることに!

B男と同じ部署の人の情報によると、B男は真面目な性格で今は恋人はおらず、家庭的な人が好きとのこと。A子は料理が上手で、自炊のお弁当はいつも手が込んでいます。
ここはA子の料理の腕の見せ所と踏んだ私たちですが、豪快で大雑把な料理が醍醐味でもあるキャンプで、変に凝った料理をふるまって“デキる女”アピールになってしまうのは避けたいところ。
するとA子が「キャンプは野菜不足になりやすいから、トマトをたっぷり使った野菜スープを持参しようと思う」と提案。事前に作って持参すれば、場の雰囲気を壊すことなく、さり気なくB男に料理上手が伝わると私も賛成しました。
手料理を褒められた!これは脈アリ…!?

迎えた当日。
普段の仕事ではあまり接点がない状態であっても、一緒にテントを立てたり、肉や魚を焼いたり、焚火を囲んで談笑したりするうちに、参加者同士がどんどん仲良くなっていきます。
A子もB男と打ち解けて話せているようで、とても楽しそうでした。夕飯の時間になり、A子は前日から手塩にかけて作った野菜スープをB男に勧めています。
「おいしい」とベタ褒めするB男を前に、A子は嬉しさを隠し切れない様子です。
ただ…
その日は気温が高く、冷たい飲み物に手が伸びる人ばかりで、鍋でグツグツと温められた野菜スープは一向に減らない状況でした。
A子は自信作が見向きされないことに落ち込んでしまい、私はそんなA子を励ましたい一心で何度もおかわり。B男も「こんなにおいしいのに。みんな飲まないなんて損してる」と、私に負けじとおかわりをして、気づけば結構な量をほぼ2人で完食していました。
恋の行方を握っていたのは…

楽しい時間が過ぎ、夜になってみんなが寝静まったころ、私は腹痛に襲われてトイレに駆け込みました。しかも、私がトイレに行くと高確率でB男もいるのです。
最初は「肉が生焼けだった?」と思いましたが、それなら他の人も同じはず。私とB男だけということは…
お互いに何も言いませんでしたが、野菜スープの過剰摂取による食物繊維や塩分、水分の摂りすぎが腹痛の原因と思われます…。結局、私もB男も夜が明けるまでトイレを何度も往復し、翌日はげんなりとして帰りました。
B男の優しさに触れ、ますますB男を好きになったA子でしたが、キャンプ後はどうやらB男とは疎遠となったよう。A子には、トイレで会うたびに気まずそうにしていたB男のことは言えませんでした…。
(ファンファン福岡公式ライター/tsukimi)





