仕事帰り、信号のない横断歩道を歩いていた私。もたもた歩いていたわけでもスマホを見ながら渡っていたわけでもないのに、渡っている途中で突然クラクションを鳴らされました。運転手の態度にも戸惑い、「私が悪かったの?」とモヤモヤ。帰宅後に家族へ話すと、思いがけない言葉を母からかけられました。
仕事帰りに起きた突然の出来事

仕事を終え、自宅へ向かって歩いていた、7月中旬の出来事です。時刻は19~20時ごろ。日中の暑さは少し和らいで、辺りは少しずつ暗くなり始めていました。
私は、普段から利用している信号のない小さな横断歩道に差しかかりました。横断歩道のそばには街灯が1本立っていて、その明かりが足元をぼんやりと照らしています。近くにはカーブミラーも設置されており、車からも歩行者を確認しやすい場所です。
周囲にほかの歩行者はいませんでした。私は立ち止まって左右を確認すると、少し離れた場所に車が見えました。そして十分に距離があると判断し、いつも通り横断歩道を渡り始めました。
渡り始めてしばらくすると、突然「プップー!」という大きなクラクションが響きました。
「えっ、私?」
一瞬、心臓がドキッとしました。
私が悪かったの? 頭の中は疑問でいっぱい
もたもたと横断歩道を渡っていたわけではありません。ましてや、スマートフォンを見ながら歩いていたわけでもなく、飛び出したわけでもありません。それでも突然クラクションを鳴らされ、「何かしてしまったのだろうか」と不安になりました。
ようやく渡り終えると、クラクションを勢いよく鳴らしたその車は私の傍を勢いよく走り去っていきました。そのスピードを見て、「何か急いでいたのかもしれない」と感じましたが、理由は分かりません。帰宅するまで、「私が悪かったのかな」という思いだけが頭から離れませんでした。
家族のひと言で見方が少し変わった

帰宅後、この出来事を家族に話しました。すると、返ってきたのは意外な言葉でした。
「何か用事があって急いでいる人はいるよね。でも、それを理由に交通ルールを守らない人もいる」
私は黙って話を聞いていました。母は続けます。
「でも、あなたは交通ルールを守って横断歩道を渡っていた。それが正しいと分かって行動しているなら、その人にイライラする必要はないよ」
さらに最後にこう言われました。
「むしろ、『私はちゃんとルールを守れた』って、自分を褒めてあげればいいんじゃない?」その言葉を聞いた瞬間、肩の力がふっと抜けた気がしました。
気持ちの切り替え方は自分で選べる
私は、知らないうちに相手の態度に振り回されていました。クラクションを鳴らされたことで、「私がきっと何か悪かったんだ」と決めつけてしまっていたのです。
もちろん、運転手がなぜ急いでいたのかは分かりません。事情があったのかもしれませんし、本当の理由は本人にしか分かりません。だからこそ、想像だけで自分を責める必要もないのだと気付きました。
横断歩道で大切なのは「相手」より「自分の行動」

横断歩道では、思いがけない出来事に戸惑うことがあります。しかし、相手の態度に心を乱されるよりも、自分が交通ルールを守って行動できたかを振り返ることの方が大切なのかもしれません。
あの日の出来事以来、私は以前よりも落ち着いて横断歩道を渡るようになりました。もし理不尽だと感じる出来事に遭遇しても、自分までその気持ちを引きずる必要はありません。
「私は正しい行動ができた」と、自分自身を認めてあげることも、毎日を少し前向きに過ごすための大切な考え方なのだと感じています。
(ファンファン福岡公式ライター/わーちゃん)





