新築の家を買った私を待っていたのは非常識な隣人でした。路上駐車や騒音、ごみ出しのルール違反を繰り返す迷惑家族に堪忍袋の緒が切れた私たちは、証拠集めを開始。自治会や関係機関も動き出し、ついに彼らに鉄槌をくらわすことができました。痛快な結末をぜひ最後までご覧ください。
待望の戸建て購入後に待っていた非常識な隣人

私たち家族が新築の一戸建てへ引っ越してきたのは、三年前の春でした。小学生の娘を育てるには理想的な環境だと購入を決めました。しかし、その期待は引っ越して一週間で裏切られることになるのです。
原因は隣に住むAさん一家。ある朝、家を出ようとすると、駐車場の前に見知らぬミニバンが停まっています。早朝にクラクションを鳴らすわけにもいかず困っていると、ゴミ出しに出てきた隣人が無言である家を指しました。
その家のインターホンを押すと、寝癖のついたままのAさんが出てきました。
「すみません、この車…」
「ああ、うちの車です」
悪びれる様子もありません。
「車を出したいので、移動していただけますか?」
「あー、今やります」
翌週も、その次の週も同じことが続き、その都度言い訳をしてやめる気配はありません。
「来客があるから」
「荷物を運ぶだけだから」
「五分くらいだから」
うちの前が駐車場代わりになっている現状を訴えても、「お互い様ですよ」と笑って終わり。
正直、「何がお互い様なんだ」と思いました。ある休日には、友人を呼び、道路いっぱいに路駐しバーベキューまで始める始末。煙はうちのベランダへ流れ込み、洗濯物は煙臭くなり、子どもたちは道路で大騒ぎ。
「少し静かにしていただけませんか?」
そうお願いすると、
「住宅街なんだから、子どもの声くらい我慢するのが当たり前でしょう」
と逆に説教されてしまいました。
ある日、町内会の清掃活動がありましたが、集合時間になってもAさん一家は来ません。それどころか、ゴミ集積場に乱雑に家庭ごみを積み上げたまま外出してしまっていたので、カラスが袋を破り、生ごみが道路中に散乱していました。
結局、近所のみんなで片付けることになり、町内会長もさすがに我慢の限界がきて、自治会の集まりを開くことを決めました。
自治会で明らかにされる迷惑行為の数々

全面的にAさんの予定に合わせて開催された自治会で、当のAさんは腕を組みながら言いました。
「そんな細かいことで集まったんですか?」
すると、一人の高齢男性が静かに立ち上がり、
「細かいことじゃありません」
「ゴミ出しの日を守ってくれないので夏場の臭いがひどいです」
別の女性も続きます。
「夜中の騒音で子どもが眠れません」
「道路を私物化するのは困ります」
一人、また一人と声が上がります。
Aさんの笑顔が少しずつ消えていきましたが、強がりなのか「みんな大げさだな」とぽつり。
その瞬間でした。
町内会長が一冊のファイルを机に置きました。中には写真、日時を記録したメモ、自治会へ寄せられた苦情、警察へ相談した際の記録などが整理されていました。
「なんですか、これは…?」
Aさんの顔色が変わります。
「何度お願いしても改善されなかったので、皆さんで記録していました」
証拠のおかげで行政が動き出した

数日後、今度は警察が近所を巡回するようになり、違法駐車にはその場で注意。改善されない日は交通違反として対応されることもありました。そして、ごみの不法投棄や深夜の騒音についても役所から直接人が訪問し、指導が入りました。
それでもAさんは最初「嫌がらせだ」と主張し、私たちを「訴える」とも話していました。しかし、家の前に「駐車禁止」のカラーコーンまで置かれるようになると、来客も路上駐車もなくなりました。
半年ほど経った頃、Aさんの家に「売家」の看板が立つと、近所の人たちは「ようやく落ち着くね」と話しました。
訪れた平穏な日々
私は改めて、近所付き合いで一番大切なのは「相手を思いやる気持ち」なのだと感じました。その気持ちがあれば、気持ちよく暮らせます。
反対に、自分さえ良ければいいという考えは、少しずつ周囲の信頼を失い、最後には自分の居場所まで失ってしまうのです。
非常識な人を変えようと一人で戦うのは難しいです。けれど、事実を記録し、冷静に話し合い、地域全体で対応すれば、状況は少しずつ動き始めることを知りました。
Aさんが住んでいた家に新しく引っ越してきた家族は、最初に近所を一軒ずつ訪ね、「これからよろしくお願いします」と笑顔であいさつをしてくれました。その日から、この住宅街には穏やかな時間が戻っています。
(ファンファン福岡公式ライター/ルンルン)





