報道を通じて飲酒運転撲滅を訴え続けてきたTNCテレビ西日本(福岡市)は、海の中道大橋での事故から20年となる8月25日に、特別番組『2006年8月25日 海の中道大橋 飲酒運転事故~あれから20年。そして、これから。~』を放送します。この番組を通じて、改めて届けたい飲酒運転撲滅に向けたメッセージを番組プロデューサーの黒田伸さんに聞きました。(文中敬称略)
2006年8月25日 海の中道大橋 飲酒運転事故~あれから20年。そして、これから。~(提供:TNC)
目次
子どもたちに「飲酒運転は絶対悪」という意識を持ってもらえれば、社会が変わるかもしれない
海の中道大橋(提供:TNC)
―長年にわたりこのテーマを取材し続けてこられた報道姿勢について教えてください。
黒田 私は制作の人間で、今回は“制作特番”としてこの番組を制作しています。今回の番組を制作する上で使用するために、やはり事故当日のニュース等、TNCに保存されている“報道素材”を片っ端から洗い出し、拝見してきた中で、その素材量とTNC報道部の熱量に驚かされています。
事故に纏わるもの、これまでの警察の取り組み、そして20年間の中で絶えず行われてきた飲酒運転撲滅・啓発運動。
この素材を見るだけでTNCが、いかに海の中道大橋飲酒運転事故からはじまった、飲酒運転撲滅に対する意識の変化や時流を捉え、その意義を持って取材を続けてきたかが、我が局ながら今回実感しました。
―取材の中で特に印象に残っている出来事や言葉はありますか。
黒田 息子さんを飲酒運転の交通事故で亡くし、それ以降 飲酒運転の撲滅運動・啓発活動を先導して来たNPO法人・はぁとスペース・山本美也子さんの「子どもたちから意識を変えていきたい」という言葉です。
飲酒運転を実際にする可能性のある大人ではなく、子どもたちにその「飲酒運転は絶対悪」という意識を持ってもらえれば、社会が変わるかもしれない、という思い。彼女が誰も共感できないほどの悲しみに暮れ、本気で撲滅運動に取り組んできたからこそ行きついた考え方・言葉だと感じました。
飲酒運転撲滅にむけて「“しつこく”取材を続け、伝え続け、訴え続ける」
番組の進行を務める植村友紀さんと大谷真宏TNCアナウンサー(提供:TNC)
―飲酒運転事故が後を絶たない現状について、報道機関としてどう向き合いますか。
黒田 報道機関としての組織力も最大限に生かしながら、“しつこく”取材を続け、伝え続け、
訴え続けます。
―番組を通じて、特にどのような世代・層に届けたいとお考えですか。
黒田 山本美也子さんのお言葉を借りると、「子どもから、そして社会の全体の意識を変えたい」、です。
飲酒も楽しい。運転だって便利だし楽しい。でも一緒にしたら、犯罪。
飲酒運転=絶対悪。窃盗はしないですよね?ましてや殺人はしないですよね?
飲酒運転も同じ、捕まらなければ良いんではなく、した時点で悪・犯罪なんです。
そんな意識を持つきっかけになるような番組に出来たらと思っています。
■番組情報
2006年8月25日 海の中道大橋 飲酒運転事故~あれから20年。そして、これから。~
放送日時:2026年8月25日(火) 10:55~11:25
※2026年8月25日16:49~19:00放送の情報番組『報道ワイド 記者のチカラ』でも飲酒運転撲滅に関する情報を発信します
TNCテレビ西日本公式HP https://www.tnc.co.jp/index
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