登園で泣く子にずっと付き合うママ、怒らず丁寧に言葉を選ぶママ。正直、内心モヤモヤしていました。でもママ友との何気ない会話で、それが「優しい」じゃなく「その子への最善」だと気づいたのです。自分の基準で見ていた自分を、静かに反省した話です。
あのママ、なんでさっと行かないんだろう

朝の登園、泣いている子どもにずっと寄り添っているママがいました。抱っこして、なだめて、「大丈夫だよ」を何度も繰り返して。10分経っても、20分経っても、その場を離れない。私はそれを横目に見ながら、正直こう思っていました。
「泣いてる時間を引き延ばすだけじゃないかな。サッと行った方がお互い楽なのに」
自分の子どもは、「じゃあね!」と一言言えばスッと入っていく。それが当たり前だと、なんとなく思っていました。
ママ友の子育てを「のんびりだな」と思っていた
仲のいいママ友も、どちらかといえばそういう「子どもに寄り添う系」でした。毎朝の登園に30分かかると言っていたし、準備も全部自分でやらせる。
わがままには怒るより先に声をかけて、気持ちを聞いて、丁寧に対応している。私だったら絶対イライラする、と思いながら見ていました。ある日、何気なくこう伝えました。
「あなたって本当に優しいよね。私だったら絶対すぐ怒っちゃう」
返ってきたママ友の言葉

ママ友は少し考えてから、こう言いました。
「うちの子ってさ、怒ると余計ヒートアップするんだよね。声色がちょっと変わっただけで”ママ怒ってる?なんで?”ってずっと聞いてきて、そのまま不安定になっちゃう。だからああいう対応が、うちには一番合ってるんだよね」
その言葉を聞いて、ハッとしました。ただ優しくしていたわけじゃなかった。本当は怒りたい気持ちだってあるはずです。それでも子どもの気質を見て、試行錯誤して、たどり着いた対応だったんだ、と。
自分の基準で見ていた、と気づいた朝
うちの子がたまたま「ダメ!」で伝わるタイプだっただけで、それがすべての子に通用するわけじゃない。わかっていたはずのことでした。でも自分の子育てしか経験がないから、いつの間にか自分のやり方が「普通」になっていたのです。
登園で泣く子にずっと寄り添うママも、時間をかけて自分でやらせるママも、怒らずに言葉を選ぶママも。きっとみんな、ちゃんと理由がある。
一番近くにいる親が、その子のために一番考えているんだよな、と思ったら、あの朝の自分が少し恥ずかしくなりました。
それからは、自分とは違う子どもへの対応を見かけたとき、まず「理由があるんだろうな」と思うようにしています。完全にできているわけじゃないけれど、あのママ友の一言が、私の中の小さな基準を、静かに書き換えてくれました。
(ファンファン福岡公式ライター/irone)





