「おじいちゃんとおばあちゃんに会える!」と大喜びで向かった、久しぶりの義実家への帰省。しかし、車から降りた瞬間に漂う独特な“におい”が…。大人の私が必死にポーカーフェイスを保つなか、なんと7歳の息子がとんでもない大暴走を開始! 焦りがピークに達した私を救ってくれた、義両親の“まさかの神対応”に心がじんわり温まります。
車を降りた瞬間に漂う、田舎特有のにおい

のどかな田舎町にある夫の実家へ、家族みんなで久しぶりに帰省することになりました。子どもたちも「おじいちゃんとおばあちゃんに会える!」と大喜びで向かっていました。
ようやく義実家の敷地に到着し、車のドアを開けて外に降り立った瞬間です。ツンと鼻をつく、田舎特有のあの独特なにおいが辺り一面に漂っていました。義実家の周辺は豚舎・鶏舎・牛舎が立ち並ぶ畜産地域でした。
「うわ、今日もなかなかにおうな…」と大人の私は心の中で少し戸惑いつつも、そんなことは顔に出せません。
深く考えないようにしていると、隣で夫が「実家に帰ってきた!って感じするわ! 」と嬉しそうにつぶやきました。その呑気な様子に呆れている暇もなく、わが家の車外ではすでに大騒動が始まっていたのです…。
「頼むから静かにして…!」7歳息子の容赦ない大絶叫
車から降りた途端、息子が突然とんでもない行動に出ました。
着ていた服の襟元をグッと両手で引っ張り、自分の鼻を完全に覆い隠しながら「くさい!ここ、すっごくくさい!」と大声で叫び始めたのです。
そして、そのまま私に勢いよく抱きついてくると、服に顔をうずめたまま「スーハースーハー」と激しく呼吸をしています。どうやら、柔軟剤の香りを必死に吸い込んで、外のにおいを必死にごまかそうとしているようでした。

「お母さん、なんか変なにおいする!外がくさい!」と叫ぶ息子。
その声が静かな田舎の空気の中に容赦なく響き渡ります。そんな状況の中、玄関の扉が開き、笑顔の義両親が外まで出迎えに出てきてくれたのです。
こちらに向かって一歩一歩近づいてくるにつれ、私の焦りはピークに達しました。
私の冷や汗を笑い飛ばす、義両親の神対応!
義両親がすぐそばまで来ても、なお「くさい!」を連呼する息子。私は息子をギュッと抱きしめ、どうなることかと祈るような気持ちでいました。そんな息子を見て、義父が声を上げて笑い出しました。

「ははは!慣れたら気にならんよ!」と、嫌な顔ひとつせず、いつも通りのニコニコ笑顔で答えてくれたのです。
義母も「子どもの鼻は正直やねえ。周りに豚、牛、鶏さんもいるからだね!」と優しくフォローしてくれました。
気まずさにヒヤヒヤしながら息子を抱きしめていた私は、その温かい言葉に救われました。
子どもの純粋さにタジタジ…だけど忘れられない思い出に

温かいお出迎えにホッと胸をなでおろし、みんなで室内に入りました。あんなににおいに敏感になって服に鼻をうずめていた息子も、義両親が用意してくれたお菓子やおもちゃを見つけると、すぐにいつもの元気な笑顔に戻っていました。
悪気のない子どもの嘘をつけない正直さと、それをおおらかに受け止めてくれる義両親の姿に、最後は夫と顔を見合わせて苦笑いするしかありませんでしたが、おかげで気まずい雰囲気になることもなく、忘れられない良い思い出になりました。
(ファンファン福岡公式ライター/ひなたママ)





