寝かしつけの時間、息子からとんでもなく正直な一言が飛び出しました。笑えるようで、じんわり胸に刺さって、なぜか涙が出そうになりました。子どもの純粋さってずるい。完璧じゃないママでも、ちゃんと愛されていたんだと気づいた、ある夜の話です。
慌ただしい夜の寝かしつけ風景

夕飯を食べさせて、お風呂に入れて、歯を磨いて、絵本を読んで。毎晩のルーティンをこなすころには、私はすでにヘトヘトです。
「早く寝てくれ〜」と心の中で念じながら、息子の隣にそっと横になりました。特別なことは何もない、ありふれた夜のことです。
子どもから飛び出した衝撃の一言
電気を消して、しばらくしたころのことでした。
「ママ、今日、口くさいねぇ……」
息子が、しみじみとした口調で言いました。
え。
思わず固まりました。そりゃあ夕飯にニンニクたっぷりの炒め物を食べたし、正直自覚はありました。でも、こんなに真顔で言われるとは。
「じゃあ、あっち向いて寝るね」
苦笑いしながらそう返すと、息子はすぐに首を振りました。
「ううん。ぼく、ママの口がくさくてもママのことだいすきだから、こっち向いていいよ」
笑えばいいのか、泣けばいいのか。なんとも言えない気持ちで、私はただ「ありがとう」と息子の頭を撫でました。
笑えて、でも泣けた理由

「口くさい」はもちろんショックでした(笑)。でも、そのあとに続いた言葉が、ぐっと胸に刺さりました。
「くさくても、好き」
大人だったら、こんなにまっすぐ言えるでしょうか。相手を傷つけないように、オブラートに包んで伝えるのが普通ですよね。私なら絶対そうします。
でも息子は違いました。正直に「くさい」と言いながら、同じくらい正直に「すき」と言ってくれたんです。それが、すごく眩しかったです。しばらくして、息子がぼそっとつぶやきました。
「やっぱりすごくくさいから、ぼくがあっち向いて寝るね。心配しないで」
そう言って、くるりと背中を向けて、スヤスヤ眠りました。
それでいい。それでいいよ、ほんとに。
子どもの言葉に気づかされたこと

翌朝、思い出してまたじわじわ笑いました。慌ただしい毎日の中で、「ちゃんとやれているかな」「いいお母さんできてるかな」って、どこかずっと不安でした。
でも息子にとっては、口がくさいくらいのことは、どうってことないみたいです。完璧じゃなくても、隣にいてくれるだけでいい。そんなふうに思ってくれているのかなと、じんわり感じました。
子どもの正直さって、ときどき大人の心をすっと軽くしてくれますね。今夜も慌ただしく一日が終わります。でも、「くさくてもすき」と言ってくれる子がいるなら、それだけで十分だと思えました。
(ファンファン福岡公式ライター/irone)





