息子が小学校に入学したばかりの頃、一緒に登校する約束をした同級生の女の子が、毎朝わが家へ来るようになりました。しかも親は登校時間よりかなり早く子どもをわが家に置いて出勤。息子の本音や親同士の距離感にも悩んだ、忘れられない新1年生の登校トラブルです。
一緒に登校できて安心…のはずが

息子が小学校に入学した年、同じ保育園から同じ学校へ進学する子は数人しかいませんでした。その中でも家が近かった女の子と、「一緒に登校しよう」という話になったのです。
新1年生の登校は親としても不安が大きく、知っている子と一緒なら安心だと思いました。息子も最初は嫌がる様子もなく、私も心強く感じていました。
ところが、その安心は長く続きませんでした。入学して間もなく、思わぬ悩みが始まったのです。
毎朝集合30分前に車で来て、子どもを降ろして出勤する母親

入学して1週間ほど経った頃から、その女の子は毎朝わが家へ来るようになりました。しかも登校時間の30分ほど前です。わが家から学校までは子どもの足でも10分ほど。
さらに驚いたのは、母親が車でわが家の前まで来ると、子どもだけを降ろしてそのまま出勤していくようになったのです。まるで当然といわんばかりの様子に、私は戸惑うばかりでした。
もちろん、息子は支度が終わっていないので、その子はわが家で待つしかありません。その子は待っている間、家の庭で遊んで過ごしていました。外で遊ぶ声が聞こえると、わが子たちも気が散ってしまい、朝の支度はさらに遅れがちに。
遊んでいる間も、外から大きな声で「おばちゃん!」と声をかけられたり、庭に置いてあるものを触ってしまわないか気にかけたり。家の中の支度を進めながら外の様子も確認する必要があり、落ち着かない時間が続きました。
実は息子も限界だった?!

困っていたのは私だけではありませんでした。
ある日、学校から息子が登校中に点滅している信号を渡っていると連絡がありました。普段ルールは守る息子。私は驚いてすぐに息子に理由を聞いてみました。
すると思わぬ本音を打ち明けてくれたのです。
実は息子はその女の子と一緒に登校するのがどうしても嫌で、信号が点滅しているうちに急いで渡ったり、わざと走って先にいったりしていたとのこと。ストレートに「一緒に行きたくない」と伝えたこともあったそうですが、女の子は聞く耳を持たず、毎朝当然のようにわが家に来ていたのです。
まだ1年生になったばかりの息子。悩みに悩んだ結果、逃げるような形でしか別々に行く方法がなかったと聞くと、胸が締め付けられる思いでした。
新1年生の登校トラブルで学んだこと
このままではいけないと思い、私はすぐに学校の先生へ相談しました。すると、「無理に一緒に登校しなくても大丈夫ですよ。子ども同士にも相性があります」と言っていただき、肩の力が抜けました。
その後、先生が仲介に入ってくださり、自然な形で別々に登校するようになりました。息子も安心したようで、登校前の表情が明るくなったように思えました。
新1年生の登校は、子ども同士だけでなく親同士の距離感も大切だと痛感しました。相手に合わせすぎず、子どもの本音に耳を傾けることの大切さを学んだ出来事です。
(ファンファン福岡公式ライター/tomomicchu)





