ガチャガチャでお気に入りキャラのアイテムを探すのが大好きな私。ある日、ショッピングモールの売り場で、思いもよらない方法でカプセルの中を確認しようとする人を見かけました。何が出るか分からない楽しさについて、考えさせられた出来事です。
欲しいものを探して立ち寄った売り場

その日は、ショッピングモールのガチャガチャがたくさん並んでいる場所に立ち寄りました。
お目当てはお気に入りキャラのアイテム。これと決めたものを買いに来たというより、「何か良いものがあったら」という気持ちで探していました。
ところが、お気に入りキャラのものはほとんどが売り切れでした。欲しいと思えるものに出合えるかどうかは、売り場に来てみないと分かりません。
今回は何も回さずに帰ることになったのですが、その前に思いがけない光景を目にしたのです!
マシーンの隙間からスマホのライトが

1人で来ていた20代くらいの女性が、ガチャガチャのマシーンとマシーンの間に手を入れていました。
その手に持っていたのはスマートフォン。ライトをつけて、マシーンの中に入っているカプセルに光を当てていたのです。
カプセルの中身を確認しようとしているのでしょうか。私は「こんな方法があるんだ」と驚きました。
商品を探して売り場を見ることはあっても、隙間に手を入れ、ライトで中を照らしてみようとは思いつきもしませんでした。
同時に浮かんだのは、「そこまでして欲しい?」という思いでした。私も好きなアイテムを探しに来た1人です。
欲しいものを手に入れたい気持ちは分かるのに、その姿を見ていると、どこか引っかかるものがありました。
結局、女性は一度もガチャガチャを回さずに、そのまま帰っていきました。
ライトで中身を確認し、欲しいものがマシーンの中に見当たらなかったので、回さなかったのかもしれません。
本当の理由は分かりませんが、私はそんなふうに想像しました。
欲しい気持ちと、何が出るかを待つ楽しさ
私自身、ガチャガチャを集めているので、どれが出ても同じというわけではありません。
好きなキャラクターや気になるアイテムがあるからこそ、売り場に足が向きます。欲しいものを狙いたい気持ちそのものは、私にもあるのです。
それでも、「何が出るかが楽しみなのに、何かが間違っている」と感じました。私にとってガチャガチャは、欲しいものを探す時間だけでなく、何が出てくるのか分からない時間も楽しみの一つ。その部分まで先に確かめようとする姿に、戸惑ったのだと思います。
欲しいものが手に入ればうれしい。でも、結果が分からないからこそ、回すときの楽しさがある。
今回の出来事で、その両方の気持ちが自分の中にあることに気づきました。集めたアイテムだけでなく、手に入れるまでの過程にも、私は楽しみを感じているのかもしれません。
友達との夕飯でも話題に

その後、友達と夕飯を食べたときに、この出来事を話しました。
マシーンの間からスマホのライトを当てていたこと、結局回さずに帰ったこと。その話で盛り上がり、何も手に入れなかった日の売り場での出来事が夕飯の話題になりました。
女性も私も、ガチャガチャを回さずに帰った点では同じです。ただ、私に残ったのは、あの光景への驚きと自分なりの楽しみ方への気づきでした。
欲しいものを探す気持ちも、何が出るか分からない楽しさも、どちらも大切にしていきたいです。
(ファンファン福岡公式ライター/保科智子)





