私は姑とは初めからあまり気が合いませんでした。同居していないだけまだよかったものの、会うたびに傷つくことを言われたり、母の日や誕生日にプレゼントを贈っても文句を言われたり。義務感からプレゼントを贈り続けていた私は、娘からの一言でハッとさせられました。
嫌いな姑に義務感から贈り物

姑との関係が微妙でも、嫁は嫁です。
きちんと自分の役割を果たすべく、母の日や誕生日にはいつもちゃんとプレゼントを贈っていました。 とはいえ、何となく喜んでいなさそうだなとは感じていましたが…。
それでも、私が贈ったプレゼントがゴミ箱に捨てられているのを偶然目撃してしまった時は、言葉を無くしました。
受け取った後に捨てられるのであれば、もうプレゼントを贈るのはやめてしまいたいのが正直な心境です。けれど何もしないのも角が立つと思い、その後も心を無にしてひたすら形ばかりの行事をこなしていました。
そんなある日のこと。小学生になった娘が私に
「おばあちゃん、いつもママのこといじめるよね」と突然言い出し、私は驚きました。
教育上よくないと思いながらも、夫はいつも姑の味方だったので、ようやく味方ができたとほっとした気持ちもありました。
つい気の緩んだ私が、まだ小学生の子どもたちに、思わず愚痴をこぼしそうになったその時です。娘から
「おばあちゃんに、クマの縫いぐるみをプレゼントしようよ!」と提案されたのです。
祖母を思いやる娘の言葉が自分を振り返るきっかけに

「なぜ、クマの縫いぐるみ?」と聞くと、姑が娘に
「おばあちゃんはね、クマさんが好きなの」と言っていたからだそうです。
その言葉を聞いて、私はハッとさせられました。
誰だって自分の好きなものをもらえれば、うれしいですよね。私は娘が祖母を思いやる気持ちに、自分がこれまで義務感だけでプレゼントを選んでいたことに気付き、恥ずかしくなりました。
特にお祝いの日が近いわけではありませんでしたが、子どもたちの後押しもあり、その日の午後、子どもたちと一緒に大きなクマの縫いぐるみを買いに行きました。
内緒のプレゼント

そして週末、家族みんなで縫いぐるみを届けに行きました。プレゼントのことは秘密にしていたので、姑は驚きながら
「わあ、かわいい!それにすごく大きいね!」と大喜びしてくれました。
本当にうれしそうな姑の顔を見て、私は反省しました。
これまでは、無難なプレゼントを選び、届けに行くのも面倒に思い、口先だけでお祝いの言葉を言っていたからです。
それ以来、姑のプレゼント選びは子どもたちと相談して、本当に喜んでくれそうな物を探すようになりました。
以前よりは、姑との関係は良くなったような気がしています。
(ファンファン福岡公式ライター/牧野ゆか)





