夏休みに家族でスーパー銭湯へ。脱衣所では、小学生くらいの子ども3人組が元気に走り回っていました。「危ないな…」と思っていると、突然「たすけてー!」という悲鳴が。スーパー銭湯で目にした、まさかの光景とは…。
夏休みに家族で訪れたスーパー銭湯で

夏休み、家族でスーパー銭湯を訪れました。その銭湯は、お風呂が1階、脱衣所が2階にあり、脱衣所の一角には1階へと続く階段があります。
子どもたちとゆっくりお風呂を楽しんで、脱衣所で帰り支度をしていたときのことです。私が子どもたちの着替えを手伝っていると、楽しそうな笑い声が聞こえてきました。
見ると、小学校低学年くらいの子ども3人が、脱衣所の中を走り回っています。どうやら鬼ごっこのような遊びをしている様子。
「待てー!」
「こっちだよー!」
キャッキャと笑いながら、よそ見をしたまま走ったり、階段付近でふざけたり。さらには、階段の手すりに上って遊び始めました。
「危ないな…」
そう思いながら、子どもたちの様子を目で追っていました。
親の姿を探してみると

「お母さんはどこにいるんだろう?」
そう思って周囲を見ると、少し離れたところにお母さんらしき女性が2人。ドライヤーで髪を乾かしながら、楽しそうにおしゃべりをしていました。
自分の子どもたちが走り回っていることには気づいているのか、いないのか。特に注意する様子はありません。
脱衣所にはほかのお客さんもちらほらいましたが、子どもたちが近くを走り抜けるたびに、避けたり少し困ったような表情をしたりしていました。
「誰かにぶつかったら危ないな」「階段もあるし、転んだりしなければいいけど…」
そんなことを考えていた、そのときです。
「ギャー!!助けてー!」
さっきまでの楽しそうな声とはまったく違う、泣き声交じりの叫び声が響きました。
「抜けない!」手すりに挟まった子どもの足

驚いて声がした方向を見ると、先ほどまで走り回っていた子どものうちの一人が、階段で泣いていました。
よく見ると、なんと足が階段の手すりと壁の間にすっぽりと挟まってしまっています。自分で抜こうとしていましたが、まったく抜けません。
その声を聞いて、お母さんたちもようやく異変に気づいたようでした。
「えっ、どうしたん!?」
慌てて駆け寄り、足を抜こうとします。しかし、きれいに挟まってしまった足は、なかなか抜けません。
そのうち銭湯のスタッフさんも駆けつけ、大人たちでその子の体をゆっくり持ち上げながら、下から足を押し上げます。その間ずっと子どもは泣きっぱなし。
見ているこちらもヒヤヒヤしましたが、しばらくして…。
「抜けた!」
なんとか足を抜くことができたようです。
子どもに大きなケガもなさそうで、その場にいた人たちもホッとした空気でした。
「よかった…」
私も思わず胸をなで下ろしました。
するとスタッフさんが、お母さんたちに声をかけました。
「床も滑りやすくなっていて危ないので、お子さんから目を離さないようにしてくださいね」
「すいません…」
お母さんたちは申し訳なさそうに答えていました。
あれだけ怖い思いをしたのだから、これでもう走り回ることはないだろう。私はそう思いました。
数分後の光景に目を疑う
その後、私は髪を乾かそうとドライヤーのある場所へ向かいました。すると、先ほどのお母さんたちの会話が聞こえてきました。
「またなんか喧嘩して泣いてるんかと思ったわ~」
笑いながら話すお母さんたち。そして、そのすぐそばでは先ほどの子どもたちが、もう何事もなかったかのように楽しそうに脱衣所を走り回っていました。
「…え、また走ってる?」思わず二度見してしまいました。
子どもに大きなケガがなくて本当によかった。でも、あんなに怖い思いをして、スタッフさんまで来て、お母さんたちも注意されたばかりなのに…。
「全然響いてないやん…」思わずそう心の中でつぶやいてしまった、夏休みの出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/Rina.M)





