友人から「ちゃんとやってくれる旦那さんでいいなぁ」と言われるたび、なぜかモヤモヤしていました。夫は家事も育児もしてくれるのに、私はどうしてもイライラしてしまうのです。原因はわかっているのですが、今でも試行錯誤をしています。
友人の「いいなぁ」の一言にモヤモヤ

子育て中の友人と話していると
「うちの旦那、何もしないんだよね」という話になることがあります。
そんな時「そっちは?」と聞かれるので、わが家の様子を話すと、決まって返ってくるのが
「いいなぁ!ちゃんとやってくれる旦那さんじゃん」という言葉でした。
確かに夫は、自分から洗濯やお皿洗いをしてくれますし、子どもをお風呂に入れてくれることもあります。そして、お願いすれば嫌な顔ひとつせず動いてくれます。でも「いい旦那さんじゃん」と友人たちから言われるたびに、私はなぜかモヤモヤしていました。
「そうなんだけど…なんか違うんだよな」どうしてそう考えてしまうのか、自分でも理由がわかりませんでした。夫も家事を負担しているのに、なぜか私の中に疲労が溜まっていくような感覚がありました。
私だけが家族のことを考えていた

振り返ってみると、私が疲れていたのは家事や育児そのものではなく、「考えること」だったのです。
私は、子どもの予定を確認する、持ち物を準備する、牛乳がなくなりそうだから買っておく、洗濯が終わる頃には子どもをお風呂に入れて、その後は保湿をして歯磨きをして…。
そんなふうに、一日の流れを頭の中で組み立てながら過ごしていました。一方で夫は
「これお願い」と伝えれば快く動いてくれます。
でも、夫は「今やっておいた方がいいことはあるかな」「次に必要なことは何だろう」と考えて動くことは、ほとんどありません。
もちろん、役割分担が悪いと言いたいわけではありません。でも、家族全体のことを考える役割まで一人に偏ってしまうと、その人の頭は休む時間がないのです。
何もしていないように見える時間でも、私は「次は何をしよう」「あれは大丈夫かな」と考え続けています。だから友人に「いいなぁ」と言われても、素直に「そうだね」とは言えなかったのだと思います。
わが家も試行錯誤の途中

モヤモヤの理由がわかってからは、この気持ちを少しずつ夫に伝えるようになりました。
「家事をしてほしいんじゃなくて、家族のことを一緒に考えてもらえるとうれしい」
そう伝えると、夫も「そういうことだったんだ」と驚いていました。
もちろん、すぐに変わるものではありません。わが家も今は試行錯誤の途中です。それでも、自分のモヤモヤの正体がわかったことで、「なんで気づいてくれないの!」とイライラする前に、「今は私だけが考える役になっているんだな」と気づけるようになりました。
家事や育児は、作業を分担するだけでは終わりません。家族みんなのことを考える役割も、少しずつ夫婦で分け合えたら、お互いの負担はもっと軽くなるのかもしれません。
あの日、友人から言われた「いいなぁ」の一言は、私自身のモヤモヤの正体に気づかせてくれた大切な言葉になりました。
(ファンファン福岡公式ライター/irone)





