わが子が幼稚園のとき、1カ月の間にたて続けに3回も風邪を引かせてしまいました。母親としてしっかりと体調管理をしてあげられなかったふがいなさに落ち込み、診察で思わず弱音をこぼしてしまったら、先生がかけてくれた言葉に心が軽くなったエピソードです。
子どもは風邪を引きやすいとよく聞くけれど…

幼稚園や保育園に入ると、子ども同士の接触が多くなり、風邪を引きやすくなるとよく聞きますよね。
わが子も幼稚園年少のときに数回、お友達から風邪をもらってきたことがあったので、年中になってしばらくしてから風邪を引いたときも、最初は「しかたない」と思っていました。
朝から鼻水や咳が出て苦しそうな様子に、念のため幼稚園を休ませてかかりつけの小児科へ。薬を処方してもらうと症状はそれ以上ひどくなることなく、ほどなくして幼稚園に復帰できました。
ところが、楽しく幼稚園へ行くようになったのも束の間、今度は夫が引いた風邪をもらってしまって、また幼稚園を休むことに…。熱が出たので、再びかかりつけの小児科に行きました。
子どもの風邪はお母さんの責任…?
1回目の風邪を引いた週末に義両親が遊びに来る予定だったのですが、この週末に延期してもらっていたので、再度延期の連絡をしなくてはいけません。
義母に断りの連絡を入れると、「やっと会えると思っていたのに」と、心底ガッカリした様子。
義母は孫に会えない寂しさを素直に伝えただけだと思いますが、私は「あなたの管理が行き届いていないから、私たちは楽しみを奪われたのよ」と言われたような気持ちになってしまいました。
ですが、それよりも辛かったのは、わが子の苦しそうな様子を目の当たりにすることです。私は、今まで以上にしっかりとわが子の体調を管理しなくてはと気合を入れ、食事や睡眠に気を配りました。
まさかの3回目に落胆

2回目の風邪からようやく復帰すると、その後は幼稚園で風邪をもらってくることなく、やっと落ち着いたと思っていました。
週末には延期が重なっていた義両親が来訪したのですが、自宅で過ごす予定だったのに「せっかく来たから」とわが子をショッピングモールに連れ出したいと言うのです。
私はさすがに人ごみに連れていくのは避けたいと言ったものの、夫も義両親も根拠のない「大丈夫」を繰り返すだけ。
わが子も義母の言葉を聞いて「行きたい行きたい」となり、それ以上は強く反対できませんでした。その結果、わが子は翌々日から体調が悪くなり、熱が出たのでみたび小児科へ…。
受付の人や看護師さんの「あら…」と言う表情に、泣きたくなっていました。
先生からの予想外の言葉

診察の結果は、前の風邪をぶり返したのではなく、別の風邪ウイルスをもらったのでしょう、とのこと。
「お大事に」と先生の声が聞こえ、診察室を出ようと立ち上がったとき、思わず「1カ月の間に3回も風邪を引かせてしまうなんて、私はダメな親ですよね」と口走っていました。
カルテに目を落としていた先生は、ゆっくりと振り返ると私の顔をまっすぐに見て首を横に振り、
「お母さん。今回、お子さんは3つの風邪ウイルスの免疫を獲得したと思いましょう。そうやって少しずつ強くなっていくんですよ」と言いました。
さらに、「お子さんの風邪が治るのは、お子さん自身の治癒力や病院の薬だけではなく、お母さんのお世話や頑張りもあるからです。ご自分のことも労わってあげてください」とも…。
先生の言葉は、自分を責めて苦しくなっていた私の心にじんわりと染み渡りました。今、あの時の私と同じように悩んでいるお母さんがいるとしたら、先生が伝えてくれたこの言葉が届くことを願います。
(ファンファン福岡公式ライター/tsukimi)





