夫と8歳の娘、6歳の息子の4人で暮らす45歳のママです。田舎暮らしの義両親から届いた無農薬野菜。ありがたいけれど、大の虫嫌いゆえに経験した、キャベツとの壮絶な格闘劇をお届けします。
田舎暮らしの義両親から届いた、どっさり無農薬野菜
義両親は田舎で暮らしながら、趣味の家庭菜園を丹精込めて続けています。わが家に遊びに来るたびに、採れたての瑞々しい野菜をたっぷり持参してくれるのが恒例で、その心遣いはいつも本当にありがたいと感じています。

その日も玄関先に運ばれてきたのは、ずっしり重いダンボール箱いっぱいの野菜たち。人参、じゃがいも、大根などの根菜類に加え、レタスやキャベツといった葉物野菜まで盛りだくさんです。
「全部うちの畑で採れたものだよ!」と誇らしげに話す義両親の顔を見ながら、「夕食が楽しみだな」と思いつつも、虫嫌いな私の心のどこかに小さな不安がよぎりました。
夕食の支度中に悲劇が!キャベツをめくるとそこには…
義両親を見送ったあと、夕食の支度をしようと玄関でダンボールの中身を仕分け始めました。野菜を一つひとつ確認していくと、立派なキャベツが目に入りました。
「今夜はキャベツを使おう」とそのままキッチンへ持ち込み、外側の葉をめくった瞬間…
「ぎゃあ!」叫び声を上げてしまいました。

そこには、鮮やかな緑色の青虫が、1匹、2匹…よく見るとあちこちに張り付いているではありませんか!
「これ、何匹いるの!?」と震えながら数えると、ざっと10匹以上。大の虫嫌いな私は全身に鳥肌が立ち、キッチンでそのまま固まってしまいました。
震える手でキャベツと格闘した結果に呆然
「捨てるのはもったいない…」という気持ちと戦いながら、震える手でキャベツの葉を1枚ずつ慎重に剥がしていきました。
しかしめくっても、めくっても、ほとんどの葉が青虫か虫食いにやられているではありませんか!
「この葉も…この葉もダメなの…?」とつぶやきながら、青虫を取り除いては虫食い部分を切り落とし、また次の葉へ。その繰り返しです。
格闘すること30分。ついに青虫が見当たらなくなったとき、手元に残ったキャベツを見てぼう然としました。
あんなに立派だったキャベツが、自分の拳ほどのサイズに…。あとはバラバラになった葉の残がいが散らばっています。
「これ…キャベツだよね?」と思わず独り言をつぶやいてしまいました。
愛情たっぷりの無農薬野菜はありがたいけど…

結局その日の夕食は、予定していたキャベツたっぷりの野菜炒めを、肉じゃがに変更しました。
春野菜のスープはなんとか作れたものの、あの格闘劇がなければ…と思うと複雑な気持ちです。
「今日は野菜炒めじゃなかったのー?」と子どもに聞かれ、「ちょっと事情があってね…」とだけ答えました。
農薬を使わずに義両親が育てた野菜は味が濃くて美味しく感じます。それは本当のことです。でもあの格闘劇は義両親には絶対に言えません。一生懸命育ててくれた野菜に文句を言うなんて、そんなことはできません。これからも愛情たっぷりの無農薬野菜はありがたくいただきます。
ただ、キャベツの下処理だけは…次回から夫に任せようと心に誓いました。
(ファンファン福岡公式ライター/ひなたママ)





