自宅の駐車場に、いつの間にか見知らぬ車が駐車していることに気付きました。最初は様子を見ていましたが、何度も続く無断駐車にストレスが増していきます。勇気を出して注意したところ、思いもよらない返答が返ってきて戸惑うことになった体験です。
無断駐車に気づいた日

これは、私が小さなアパートで一人暮らしをしていた時の話です。
そのアパートは1部屋に1枠の駐車場付きのアパートでした。
ある日、仕事から帰宅すると、自宅の駐車場に見知らぬ車が停まっていました。最初は「来客かな?」と軽く考えていたのですが、その日は特に誰かが訪ねてくる予定もなく、少し違和感を覚えました。
とはいえ、その日は深く考えず、近くのコインパーキングに車を停めて様子を見ることにしました。ところが翌日も同じ車が同じ場所に停まっていたのです。
「もしかして、昨日と同じ車…?」と気づいた時、不安が一気に膨らみました。さらにその次の日も同じ状況が続き、「これは一時的なものではない」と確信します。
どうやら近隣の住人が、空いていると勘違いして使っているのか、もしくは意図的に無断で停めている様子でした。自分のスペースであるはずなのに自由に使えない状況に、じわじわとストレスが溜まっていきました。
我慢するべきか悩んだ日々
正直なところ、すぐに注意すべきかかなり迷いました。ご近所トラブルになるのは避けたい気持ちがあり、「少しの間だけかもしれない」と自分に言い聞かせていた部分もあります。
しかし、日が経つにつれてその車は当たり前のように停められるようになり、帰宅するたびに「またか…」とため息をつく日々が続きました。
そのたびに別の場所へ車を停めなければならず、余計な出費や手間がかかることにもストレスを感じていました。「どうして自分が遠慮しなければいけないのだろう」と、だんだん納得がいかなくなっていったのです。
勇気を出して声をかけた結果

ある日、ついに車の持ち主と鉢合わせるタイミングがありました。私の駐車場に停まった車から50代ぐらいの女性が下りてきました。見覚えがあるなと思っていたら、アパートのすぐ近くの一戸建て住宅にお住まいの方でした。
これを逃したらまた言えなくなるかもしれないと思い、思い切って声をかけることにしました。
「すみません、ここ私の駐車場なんですが…」と、できるだけ柔らかく伝えたつもりでした。
すると返ってきたのは、まさかの一言でした。
「え、少しくらいいいでしょ。空いてるし」
あまりにもあっさりとした言い方に、一瞬耳を疑いました。悪びれる様子もなく、むしろ当然のような口調だったため、言葉が出てきませんでした。
さらに、「ちょっと停めるだけだし大丈夫でしょ」と軽く言われ、こちらが細かいことを言っているかのような空気にされてしまい、強く言い返すことができませんでした。
その場はそれ以上何も言えずに終わりましたが、モヤモヤとした気持ちだけが残りました。
管理会社へ連絡

直接のやり取りでは解決しないと感じ、後日、管理会社へ相談することにしました。
状況を説明すると、担当の方はとても丁寧に話を聞いて下さり、「それは困りますよね」と共感の言葉をかけてくださいました。その一言だけでも、少し気持ちが救われたのを覚えています。
その後、該当の住人に対して正式に注意をしていただけることになりました。
正直なところ、「大ごとにしてしまったかもしれない」と不安な気持ちもありましたが、自分の権利を守る為には必要なことだったと思うようにしました。
その後の変化
管理会社から注意が入った後、その車が駐車場に停められることは一切なくなりました。あれほど当たり前のように使われていたのに、ぱったりと止まったことで、「きちんと対応すれば状況は変わるのだ」と実感しました。
帰宅するたびに感じていたストレスがなくなり、自分の駐車場に安心して車を停められる日常が戻ってきたことにほっとした気持ちになりました。
今回の出来事を通して感じたのは「我慢し続けることが必ずしも良いとは限らない」ということです。
ご近所との関係を考えると、できるだけ波風を立てたくないと思うのは自然なことですが、その結果、自分ばかりが負担を抱えてしまうのは違うと気づきました。
もちろん、いきなり強く出るのではなく、まずはやわらかく伝えることも大切です。ただ、それでも改善されない場合は、第三者に相談することも一つの方法だと感じました。
日常の中で感じる小さな違和感も、放置してしまうと大きなストレスにつながることがあります。自分の生活を守るためにも、適切なタイミングで行動することの大切さを学んだ出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/言ノ葉えり)





