初日から上司にタメ口で話し、会議中もスマホを触るなど自由すぎる新入社員に職場は騒然。注意されても態度は変わらず周囲の不安と苛立ちが募る中、ついに上司の厳しい一言が飛び、張り詰めた空気が一変した一部始終を描きます。
新入社員がやってきた日

これは、私が以前働いていた職場での出来事です。
新年度が始まり、新しく新入社員が配属されることになりました。どんな人が来るのかと少し緊張しながら迎えた初日。最初の挨拶も無事に終わり、「これから一緒に頑張っていこう」と思っていたのですが、その空気はすぐに変わることになります。
配属されたのは、明るくハキハキした印象の若い男性社員。服装や髪形も整っており、第一印象は悪くなかったのですが、業務が始まってすぐに、職場の雰囲気に違和感が広がっていきました。
あまりにも自由すぎる態度

最初に驚いたのは、上司への話し方でした。
まだ入社したばかりにもかかわらず、「それ違いますよね?」といったタメ口混じりの発言。周囲は一瞬「え?」という空気になりましたが、本人は気にしている様子もありません。
さらに会議中には、机の下でスマートフォンを操作。通知を見るだけでなく、明らかにメッセージのやり取りをしている様子でした。
「さすがにこれはまずいのでは…」と、同僚同士で目を合わせる場面も増えていきます。誰かが注意すべき空気ではありましたが、初日ということもあり、強く言えずに様子を見ることしかできませんでした。
注意しても変わらない
その後、直属の上司がやんわりと注意をしました。
「もう少し丁寧な言葉遣いを意識しようか」「会議中はスマホを控えようね」
しかし、新入社員は「はい」と返事をするものの、態度はほとんど変わりませんでした。むしろ、どこか軽く受け流しているようにも見えます。
職場全体に、なんとも言えない緊張感が漂い始めました。「このままで大丈夫なのか」と不安に感じる人も多かったと思います。
上司の厳しい一言

そんな中、ある日の会議でのこと。いつものようにスマホを触りながら話を聞いていた新入社員に対し、ついに上司がその場で声をかけたのです。
「そのスマホ、今この場で必要か?」
静かな会議室に、その一言が鋭く響きました。そして間を置かず、さらにこう続けたのです。
「もし必要ないなら、それは“仕事中に遊んでいる”のと同じだ。給料をもらっている以上、その時間にも責任がある。今の自分の姿、周りにどう見えているか考えたことあるか?」
空気が一気に凍りつき、誰も言葉を発することができませんでした。
職場の空気が変わった瞬間

その指導を受けてから、新入社員の態度は明らかに変わりました。言葉遣いも丁寧になり、会議中にスマホを触ることもなくなりました。
あの日の出来事は、本人にとっても、そして周囲にとっても大きな転機だったと思います。
改めて、職場では一人ひとりの行動が空気を作るのだと実感しました。最近ではハラスメントに対して厳しくなっていることもあり、注意や指導が難しい場面も増えています。しかし、それを盾にして責任を果たさないのではなく、社会人として自分の行動に責任を持つことが何より大切だと感じた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/言ノ葉えり)





