職場でバリバリ活躍する先輩が、息子さんのスポーツ少年団のチームではボスママにスポーツドリンクの濃さで怒られて、ひたすら謝り続けているというのです。なぜ先輩はそれでも全然平気なのか。その理由を聞いたら、ママの序列を気にしていた私が抱えていたモヤモヤがスッと消えた話です。
職場の先輩ママとの何気ない会話

昼休み、先輩と二人でお弁当を食べていたときのことです。先輩は部下を何人も抱え、会議でも堂々と発言する、私が憧れる存在です。仕事の話になると頼もしくて、いつも背中を押してもらっています。そんな先輩の息子さんが、地域のスポーツ少年団で野球をしていると聞いて、私はなんとなく聞いてみました。
「やっぱりお手伝いとか、いろいろあるんですか?」
先輩の意外な告白「スポ少では最下層」
先輩は少し笑いながら、こう言いました。
「あるある。野球って、できる子の親がヒエラルキートップなの。うちの息子が全然できないから、私、最下層なのよ」
思わず聞き返しました。
「え、あの先輩が…最下層ですか?」
「そう。この前もボスママに『ポカリの粉、ちゃんと入れました?薄いんですけど』って怒られて、ひたすら謝ってた」
想像できなくて、思わず吹き出しそうになりました。職場であんなにキビキビしている先輩が、ポカリの濃さで怒られているなんて。
「なんで平気なの?」と聞いて返ってきた言葉

「…先輩、それ、しんどくないんですか?」正直に聞くと、先輩はあっさり言いました。
「全然。だって、本質的なところで負けてないって分かってるから」
「本質的なところ…?」
「仕事では結果出してるし、家では子どものそばにいられてる。スポーツ少年団のヒエラルキーなんて、そこには関係ないじゃない。威張ってる人をアホらしいなと思いながら、はいはいって謝ってればいいのよ」
さらっと言いのけた先輩の顔が、なんだかとても清々しかったです。
自分が輝ける場所があれば、張り合わなくていい
話を聞きながら、私は自分のことを思いました。
子どもの習い事の場で、なんとなく気を遣って、なんとなく顔色をうかがって、なんとなく疲れていたこと。誰かに下に見られた気がして、モヤモヤしていたこと。
でも、先輩の言葉でふっと楽になりました。
自分が輝ける場所が一つあれば、どこかで最下層でも別にいい。全部の場所でうまくやろうとするから、しんどくなるんだと気づきました。
「どこでも一番じゃなくていい」。そう思えたら、ママ同士の序列が、急にどうでもよくなりました。
(ファンファン福岡公式ライター/irone)





