子どもを通じて知り合う「ママ友」。最初は「気の合う友達ができた!」と喜んでいたのに、気づけば背筋が凍るような事態に発展してしまうことも…。今回は、私が実際に体験した、あるママ友の恐怖のエピソードをお話しします。
始まりは、理想的なママ友との出会い

子どもが幼稚園に入園したばかりの頃。当時の私は、「これからの園生活、一緒に楽しく過ごせるママ友が欲しいな」と思っていました。
とはいえ、誰でもいいわけではありません。まだ子ども同士の固定のグループもなかった時期だったので、送り迎えの際、私自身が「話してみて気が合いそう!」と感じたママに、勇気を出して連絡先を聞いてみることにしたのです。
その中の一人が、Aさんでした。年齢も私と近く、物腰が柔らかくて優しそうな雰囲気。「この人なら、きっと良い関係が築けそう!」と、私は勝手に期待に胸を膨らませていました。
距離が縮まるのは一瞬だった
LINEのやり取りもスムーズで、私たちはすぐにランチへ行くことになりました。
最初のランチは、お互い少し緊張混じりのタメ口。子どもの悩みやプロフィールなど、当たり障りのない会話でしたが、驚くほど会話が弾み、私は素直に「楽しかった!また行きたいな」と感じていました。Aさんもまだ園内に深い付き合いのママ友がいなかったようで、二人の距離が縮まるのに時間はかかりませんでした。
その後も定期的にランチへ行き、降園後は子どもたちを連れて公園で遊ぶ日々。私たちの仲は、順調そのものに見えました。
違和感から恐怖へ。エスカレートする「監視」

異変を感じ始めたのは、子どもたちもすっかり仲良くなり、初めてAさん親子を我が家に招待した日のことです。
いつも通り楽しくおしゃべりをしていた時、Aさんが突然、声を潜めて言いました。
「私さ、〇〇ちゃんのママ、なんか苦手なんだよね…」
私にとっては寝耳に水の話。波風を立てたくなかったので軽く聞き流し、別の話題に変えようとしました。しかし、Aさんはどうにかしてその悪口に戻ろうとするのです。それまで感じたことのない「居心地の悪さ」の始まりでした。
そして、その日を境に、Aさんの言動はエスカレートしていきます。
ある日の送迎時、笑顔でこう言われました。
「昨日、そっちのほう通ったら車あったね!家にいたの?」
その場は世間話として返事をしたものの、後から冷静に考えると、Aさんの家と我が家は全くの逆方向。わざわざうちの前を通らないと、車があるかなんて確認できるはずがないのです。「…わざわざ見に来たの?」と、小さな疑問が頭をよぎりました。
さらに恐怖が確信に変わったのは、ゴールデンウィーク中のことです。連休が明けて園で会うなり、Aさんはこう言いました。
「あ、GWだけど洗濯物干してあったからさ、旅行じゃなくて日帰りなんだろうなーって思ってた!」
ゾッとしました。わざわざ我が家の前を通るだけでなく、ベランダの洗濯物までチェックしている。そこまで監視されているのかと思うと、鳥肌が立ち、返す言葉が見つかりませんでした。
極めつけは、他のママ友の噂話。
「〇〇ちゃんのママの旦那さんって、お医者さんなんだって。気になったから苗字で検索して、どこの病院に勤めてるか調べちゃった!」
そう自慢げに話すAさんの目は笑っておらず、私は完全にドン引き。恐怖のあまり、心の中で叫んでいました。
ママ友とのその後

「これ以上仲良くしていたら、自分のこともネットで調べられたり、行動を四六時中監視されたりするかもしれない…」身の危険を感じた私は、Aさんと2人きりで会わないと決意しました。
とはいえ、子ども同士は仲良し。子どもに大人の事情は関係ありません。そのため、子どもたちが「遊びたい」と言ったときは断らずに受け入れますが、遊ぶときは必ず「他のママ友も交えた大人数」にするよう徹底しました。個人的な深い話は一切せず、常に一歩引いたポジションをキープするようにしています。
子どもが卒園し、物理的に関わりがなくなるまであと数年。これ以上つきまといや詮索行為がエスカレートせず、なんとか波風を立てずにフェードアウトできることを、日々祈るような気持ちで過ごしています。
(ファンファン福岡公式ライター/グレアム)





