第一子出産時、入院した病院で実習生の出産見学の申し入れがありましたが、「妻の性格的に難しいと断っておいたよ」とドヤ顔で伝えてきた夫。その後、助産師さんから聞いた話に唖然としながらも、思わず笑ってしまったエピソードです。
看護学生の見学の打診を受けた夫
第一子出産のために、明け方の病院に到着してまもなくのことでした。
自動販売機に飲み物を買いに行った夫がなかなか戻らなかったのですが、どうやら廊下で助産師さんに呼び止められて、看護学生の見学の打診をされていた様子。
陣痛室に戻ってきた夫は、「奥さんはそういうの無理なんで!ってきっぱりと断っておいたからね」とそれはそれはドヤ顔で言いました。
でも…当の私は、自分で何か役に立つことがあるなら協力したいと思ったのです。
見当違いな返事をした夫に困惑しながらも、陣痛の進み具合を確認しに来た助産師さんに夫がいる前でそう伝えました。てっきり断ると思っていた私が快諾し心底びっくりしている夫を見て、「何もわかっていないのだな」と私もびっくりしました。
助産師さんと築いた絆

一方で、助産師さんは、私なら実習生の見学を許可してくれると踏んでいたようでした。
私は里帰り出産で、転院先の病院で妊娠9カ月の時に初めて助産師さんと出会ったため、出産までの期間は1カ月ほどしかありませんでした。それでも、週に1度の妊婦検診では毎回1時間半~2時間ほどの時間をかけ、私の不安や心配事を聞いてくれました。
そして、話の内容は出産に関することだけではなく、時には世間話に花を咲かせることも。その中で助産師さんは、私の性格を理解してくれていったのだと思います。
妊婦さんたちの間では健康管理に厳しいことで有名なベテラン助産師さんでしたが、厳しさの中にプロとしての自覚や思いやりを感じられていました。そんな助産師さんが「tsukimiさんなら実習生の見学を許可してくれる」と信じてくれたことに、私も嬉しかったです。
怖がりで不安になりがちな私が出産に前向きになれたのは、確固たる信頼関係が助産師さんと築けていたのが大きいです。もちろん、それが夫であれば最高に幸せだったのかもしれませんが…夫の性格上、期待できないとわかっていました。
たとえば、私は立ち会い出産なしを希望したのですが、その理由は夫は優しく穏やかな性格な反面、自分大好きがゆえに発言や行動に場の空気を読まないところがあります。普段なら流せることも、心に余裕などない出産時にはキツイと思いました。
でも、そのままを夫に伝えても「そんなことない!」と意固地になりそうだったので、あくまでも私が立ち会いされるのを嫌がっていると言うことでバースプランを進めてもらいました。
出産後の夫の言葉に助産師さんと実母のツッコミがさく裂

こうして、私の出産はベテラン助産師さんと2名の実習生の立ち会いの元で始まりました。
助産師さんは「いきみ方が上手~」など終始私を褒めてリラックスさせてくれて、実習生は額の汗を拭ったり肩をさすって励ましてくれました。おかげでパニックにならずに、落ち着いて出産と向き合えたと思います。
出産直後、私が分娩室でそのまま処置を受けている間、分娩室前で赤ちゃんと初対面を果たした夫と私の両親。
安心したのか何なのか…夫の口から出たのは「昨日の夜から寝てないから眠い」「何も食べていないからお腹が空いている」だったようで、それを聞いた助産師さんはたまらず「奥さんのことよりも自分かい!」と盛大にツッコミを入れてしまったと、後に報告を受けました。
「あ、でも、お母さんも、『はあ?何言ってるの!?tsukimiの前でそんなこと言ったらダメよ!』って怒ってました~」とも…。
2人にピシャリと言われている夫を想像したら、呆れるよりも思わず笑ってしまいました。
出産・産後の恨みは一生とよく言いますが、私が当時の夫の言動をそれほど根に持たずに済んだのは、助産師さんや実母が豪快に夫をたしなめてくれたおかげだと思っています。
(ファンファン福岡公式ライター/tsukimi)





