愛犬がいなくなった!探しまわっても見つからず…最悪の事態が頭をよぎる家族に起こった“奇跡”

昔、実家で飼っていた愛犬「こっこ」の話です。もう他界してしまいましたが、今から10年ちょっと前、こっこが突然いなくなってしまったのです。そして、私たち家族に“奇跡”を体験させてくれました。

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愛犬「こっこ」

写真AC

今ではペットは室内飼育が主流ですが、こっこを飼っていた10年ほど前は外飼いも珍しくありませんでした。
特に私の地元は田舎だったため、外飼いが普通。

こっことは、地元紙の里親募集広告で出会いました。以前も捨てられていた犬を飼っていたので、また犬を飼う機会があればと思って出会ったのが、こっこでした。
こっこは柴犬系の雑種で中型犬。生後半年ほどの時は、垂れ耳でベージュ色だったので、ラブラドールと間違われることもありました。

私達家族には、毎年行く海の別荘がありました。別荘といっても、一般的な別荘と違い八畳一間の小屋です。
通称「海の家」は実家から車で約40分。こっこも一緒に行くのが恒例でした。

海の家は、海風が涼しく、エアコンいらず。こっこも外でくつろげます。
前には歩道のない国道があり、国道の奥は山なので、夜は室内で眠っていました。
 
でも日中は、こっこに留守番してもらう時もあります。海の家のテラスは風通しがいいので、テラス下に専用のスペースを作成。テラスの足に、長めの太いリードでくくっていました。

海の家から行方不明に…

写真AC

私は社会人になって家を出ました。そして私のいない間に事件が起きました。
こっこが行方不明になったのです。

両親は、こっこを留守番させて、海の家から車で約30分の温泉へ行ったそうです。
帰ってくると、リードごといなくなっていたとのこと。

当時両親は共働きでしたが、次の日が休みだった為、泊まりで捜索したそうです。それでも見つからず、エサや水を置いて、泣く泣く帰宅。
その後も、両親は何度も海の家に足を運んでこっこを探しました。

最悪の事態も考えました。
理由は、「リードがついたまま」だということ。
次に、「別荘から実家までは危険な道が続く」こと。道中の半分は、歩道が無く、海岸沿いの国道です。

道路の海側はほとんど崖。反対側は、有刺鉄線がはりめぐらされ、サルが出没するような山でした。
そのため、何が起こってもおかしくなかったのです。

奇跡が起こった

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しばらく経ったある日、私は旧友と久しぶりに会って食事をしていました。こっこがいなくなった話をしていると、母から電話がきて
「帰ってきた!!」と、私が驚かないように落ち着いたトーンで教えてくれました。

次の日は仕事が休みで、実家へは車で2時間の距離だったため、すぐに帰省することに。

こっこは、実家のお向かいさんが発見してくれたとのこと。リードをつけたまま玄関前にちょこんと座っていたのを不思議に思って、連れてきてくれたそうです。

こっこは少しやせて疲れていて、足と顔に深い傷があり動物病院に連れて行くと、獣医から
「ケガはたいしたことなく、他にも異常はナシ」と言われたということでした。

実家に着いた私がこっこの元へ向かうと、いっぱいしっぽを振ってくれました。対照的に両親は、忙しい中何度も探しに行っていたのでやつれた様子…。
私が帰省したのは、こっこに早く会う為でしたが、両親のことも心配だったからです。

実家の近くには、橋と踏切が2カ所ずつあるのですが、こっこは橋や踏切が大嫌い。
よく乗り越えたなと思っています。行き慣れた場所の環境や匂いを覚えていて、苦手を克服して帰ってきたこっこ。

こっこはたくさんの奇跡のおかげで無事に帰ってこられたんだと思います。
けれど、犬を飼っている人には、このような不安な思いをしてほしくありません。私たち家族の体験が、脱走対策について考えるきっかけになればと思います。

(ファンファン福岡公式ライター / おうみ)

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