ある日、夜中に目が覚めた父はトイレへ行きました。トイレの中で座ったまま、ぼーっとしていると、ふと何かを感じたそう。何気なくドアの隙間を見ると…。父が夜中のトイレで見たモノとは?
静かな夜の恐怖体験

これは私の父が体験した出来事です。私がまだ3歳くらいのころで、父と母と私の3人で小さなアパートに住んでいました。寝る時は畳の上に布団を敷き、3人で並んで寝ることになります。
いつもと変わらない静かな夜のこと。夜中、目が覚めた父親はトイレに行くことに。父は、寝ている私と母を起こさないように静かにトイレに向かいます。父はトイレの電気をつけ、中に入りスリッパを履き、扉を静かに閉めました。
トイレは便座に座るとドアと向き合う形になります。ドアの下の部分には数センチの隙間がありました。ぼーっとしながら座っていた父は、ふと何かを感じ、何気なく、扉の下を見ます。明るいトイレの中とは反対に、隙間は暗くなっています。
その瞬間、目にしたものに、父は凍りつきました!
ドアの隙間から見えていたもの

父が何気なく見た扉の下、真っ暗な隙間から、
「にゅっ」と何かが飛び出していました。
「ひっ!」
思わず父は悲鳴をあげ、凍りつきました。固まったまま目が離せなくなってしまった父。
よく見ると、扉の隙間から綺麗に揃えられた10本の指が差し込まれていたのです。しかも指だけではなく、手のひらまで見えました。上を向いている指は、そのまま動きませんでした。
父が声を出せないでいると、ドアの向こうから声がしました。
「おとうさーん?なにちてるの~?」
真夜中の指の正体は?

小さな手のひらの正体はそう、娘の私。
いつの間に目が覚めたのか、そして、どうやって音もなく動けたのかは分かりませんが、トイレに向かう父の後をつけていったらしいのです。
起きている時は良くしゃべり良く走り元気いっぱいだったという子どもの頃の私ですが、その時は全く気配が無かったそう。昼間の私からは全く想像ができない行動に、父は
「おとうさーん?」の声を聞いても、理解するのに時間がかかったとか。
「なにしてるの~?じゃないよ、まったくもう…」
私だと分かった瞬間、ほっとして力が抜けた父は、しばらく便座から動けなかったそうです(笑)。
私が大人になった今、父はその時のことを笑いながら話してくれますが
「今でも、人生で一番背筋か凍った瞬間だった」と言っています。
それから時間がたち、今度は私が小さい子を育てる親になりました。ある日の昼間、私がトイレを済ませ、扉を開けたところ、すぐそこに3歳の娘が静かに立っていて
「わ!びっくりした!!」と大きな声を上げてしまったことがあります。
その時は、私の声で驚かせてしまって、逆に娘を泣かせてしまいました…。昼間でも驚いたのに、夜中に同じような出来事に遭遇したら相当怖いと思います。
皆さんも、夜中にトイレに行く際は、後ろからついてくる可愛い”お化け”に気を付けてくださいね。
(ファンファン福岡公式ライター/小豆太)





