仕事帰り、鉛のように思い体を引きずりながら向かったスーパーでの出来事。スーパーは買い物客で溢れ、レジにも長蛇の列ができていました。そこへなんと驚きの自己都合で列に割り込んできた女性。注意できずモヤモヤしていたとき、店員さんの言葉と毅然とした態度に救われました。
仕事帰りのスーパーで起きたまさかの出来事

仕事帰りに立ち寄った行きつけのスーパーでの出来事です。
夕方のスーパーは私のような仕事帰りの買い物客でごった返していました。レジにもたくさんの人が列をなして並んでいます。仕事後で疲れ果てた脳を必死に働かせながら今夜の夕飯メニューを考えつつ商品を選び、レジの方に向かいました。レジはいくつかありましたが、どのレジも5、6人ずつくらい人が並んでいます。
それぞれカゴの中にはたくさんの商品が入っておりレジの順番はなかなか回って来そうにありません。レジの順番を待っていると、後ろからやって来た客がレジの列に割り込んできました。
ちょうどそのレジは、通路を塞がないように、列がレジ前から少し離れた場所で折れ曲がる並び方になっていました。一見するとレジ前に空間が空いているようにも見えましたが、誰が見ても前の人から続いている列だとわかる状態でした。
割り込んできたのは高齢女性でカゴは持たず手に2つほど商品を持っていました。そしてまるで周りにアピールするかのように、
「私は他の人たちと違って買い物が少ないから先にレジしてもらいましょ」
と大きな独り言を言いました。
長蛇の列に割り込む高齢女性に誰も何も言えず

周囲は「えっ?」という明らかに戸惑いの顔をしながらも何も言えず、嫌な空気が流れていました。
私と同じく仕事帰りの人が多いようで、皆疲れ果てた顔をしており、いちいち注意をして面倒事に巻き込まれたくないという雰囲気が漂っていました。割り込んできた女性はそれを良いことに悪びれる様子もありません。
そしてどんどんレジの順番が近づいて来ます。「商品の数が少ないから優先してもらう」というのはあまりに身勝手なルール違反だなと感じながらも私自身何も言うことはできませんでした。
レジ店員の毅然とした態度にひるむ割り込み女性

いよいよ高齢女性の番が回ってきました。そのとき店員の女性が落ち着いた口調で
「みなさま順番にお並びいただいております。途中で割り込みされていましたね。再度並び直していただけますか」と一言。
割り込みした高齢女性は最初は
「え〜、私は買い物の商品が少ないから良いじゃない。他の人たちと違ってすぐ済むでしょ!」と言い返していましたが、店員の女性は表情を変えず淡々と
「ルールはルールです」と言いました。
割り込んだ高齢者女性はブスッとした顔をしながらも「わかったわよ。並び直せば良いんでしょ。並び直せば!」といって、列から外れ最後尾へ並び直しました。
毅然とした態度の店員へ感謝の気持ち
高齢女性が最後尾へ向かうと、それまでの雰囲気がなんだか柔らかくなったような気がしました。周囲の人たちもどこかしらホッとした表情を浮かべているように思えました。私も言いたくても言うことができなかった言葉を店員の女性が言ってくれたことで心のつかえがとれたような気がしたのを覚えています。
感情的に注意するのではなく、毅然とした態度で「ダメなことはダメ」と言える店員が頼もしく思えました。仕事帰りの疲れ切った気持ちが少し軽くなった出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/つきのあ)





