「大丈夫ですか?」炎天下の花壇で座り込む80代おじいさん→心配して駆け寄った私に明かした“愛おしすぎる理由”にほっこり

夏の暑い日、座り込む高齢男性の姿を見かけた私。自宅に戻ったものの、気になって引き返して声をかけました。男性は少し驚いた様子でしたが、そこにいた意外な理由を話してくれたのです。熱中症を心配した私がほっこりすることになったエピソードを紹介します。

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ママ友の配慮で真夏日でも快適な移動

写真AC

私はママさんサークル活動に参加しています。

ある夏の日のこと。サークル活動の日は気温が30度超えの予報でした。いつもは自転車で活動場所へ向かっている私ですが、いつも車で来ているママ友が「送り迎えしてあげるよ」と声をかけてくれたので、ありがたく同乗させてもらうことにしました。

ママ友が送迎したのは私を含め3人。行きは活動場所から遠い家の順にお迎え、帰りは近い順に送り届けてくれました。私の家は活動場所から一番遠く、順番は最初と最後でした。

サークル活動の帰り、車窓から差し込むジリジリと焼けつくような太陽の光を見ながら、「こんな日に自転車で来ていたら倒れていたかも…本当に助かった」と思いました。

座り込むおじいさんを発見

写真AC

ほかの2人を降ろした後の車中、ママ友と世間話をしながら何気なく外を眺めていたら、とある一軒家の花壇の縁に腰を掛けているおじいさんの姿が目に留まりました。

私は「体調が悪いのかな、まさか熱中症?」と不安になり、ママ友に車を停めてもらって様子を見に行こうかとも思いましたが、ママ友は私を送った後に用事があると言っていたことを思い出し、その場は何も言わずに家まで送ってもらいました。

家の前でママ友にお礼を言って別れた後、やはり気になったので、自転車を漕いで先ほどのおじいさんのいた場所に戻ってみることに。念のため、保冷剤やタオル、麦茶のペットボトルを持って向かうと、花壇の縁におじいさんは座ったままでした。

どう声かけしたらいいか迷いはありましたが、一刻を争う事態だとしたらそんな悠長なことを言ってられません。

思い切って近寄り、「大丈夫ですか?」と声を掛けると、うつむき加減だったおじいさんは驚いたように顔を上げて私を見ました。

「具合が悪いんですか?飲み物はあります?体を冷やしましょうか?」
矢継ぎ早に尋ねる私に、おじいさんは声をかけられた理由を理解したようで、
「ああ、大丈夫だよ」と笑顔を見せます。

そして、ほらこの通りと言わんばかりに、すっくと立ち上がって問題なく元気であると教えてくれました。

「すいません、熱中症かと…」
一安心した私がホッと胸を撫でおろすと、
「もしかして心配させちゃったかい?それは悪いことしてしまったね」と、おじいさんは申し訳なさそうに頭を下げました。

理由を知ってほっこり

写真AC

腰を掛けていたのは自宅の花壇だそうで、喉が乾いたり、暑かったらすぐに家に戻るから大丈夫だよと、私を納得させるように言いました。

それでも不安な顔をしていた私を見かねたのか、一緒に庭の木陰に移動することに。この暑い中、どうして家に入らずに外にいるのかと思っていると、
「いやあ、買い物に出かけた家内がなかなか帰ってこないのさ。すぐそこなんだけど…。それでちょっと、どうしたもんかと思ってねえ…」と、おじいさんはその理由を話してくれました。

そうこうしていると、買い物袋を抱えた奥さんが帰宅。見ると、手には日傘を、首には保冷剤入りのタオルを巻き、ちゃんと水分も持参していました。

そして、買い物袋からおじいさんの好物というアイスクリームを取り出して、
「今日は暑いから、2人で食べようと思ってね」と嬉しそうに話していました。

その様子に思わずほっこりしたものの、私は「まだまだ暑いですから、十分に気をつけてください」と言ってその場を去りました。

いらぬお節介だったかも…とその時は思いましたが、その後しばらくは、おじいさんの家の前を通りかかるたびに、熱中症になっていないか心配で姿を探してしまったのでした。

(ファンファン福岡公式ライター/tsukimi)

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