「たまごっち」のお世話に夢中な2歳の甥っ子。甥っ子がキャラクターにつけた名前に、私たち家族は一瞬ドキッとしました。でも今振り返ると、それは私たちのもとに届いた、少し不思議で心温まるプレゼントだったのかもしれません。
2歳の甥っ子が付けた「不思議な名前」

私にはもうすぐ3歳になる甥っ子がいます。お話も上手になってきて日々かわいい会話に癒されています。最近は平成で大ブームだったあの「たまごっち」の操作もお手の物! 毎日嬉しそうにお世話をして楽しんでいます。
ある日、家族みんなで実家に集まった時のことです。
「たまごっち生まれたよ!」
嬉しそうに見せてくれた甥っ子に、私は「お名前なんていうの? なんて付けたい?」と尋ねてみました。内心「好きなアニメのキャラクターの名前とかかな?」なんてワクワクしながら甥っ子の返答を待っていた私。
すると甥っ子は、迷いもなくニコニコしながら「みちこちゃん!」と答えたのです。名前を聞いた途端、私たち家族は顔を見合わせてハッとしました。そう、その名前は私にとっての「おばあちゃん」、甥っ子にとっては会ったこともない「ひいおばあちゃん」の名前だったのです。
会ったこともないはずの「亡き祖母」

実は私の祖母は、私の母が若い頃に病気で亡くなっています。そのため、私や姉はもちろんのこと、2歳の甥っ子が祖母に会ったことは一度もありません。
さらに言えば、亡くなった祖母の名前を口にして会話をしたこともありませんでした。また甥っ子の周りにその名前のお友だちもおらず、2歳の子どもが偶然口にするにしてはあまりにもピンポイントで、私たち家族は偶然では片付けられないと思いました。
過去にもあった「見えない誰か」の話
驚きでザワザワした雰囲気の中、姉がハッとした表情で話し始めました。
「前にも息子が『家の中であそこに女の人がいる!』って言ってたことがあって…」
それを聞いた瞬間、心霊系の怖い話が苦手な私は「やめてー!」と思わず耳を塞ぎたくなりました。しかし、姉が続けて放った言葉に、私は完全に息を呑みました。
「その時、興味本位で名前を聞いたら『みちこちゃん』って言ってたの!」
当時は「子どもの空想かな」と軽く受け流していたそうですが、今回のたまごっちの一件で一気につながり、まさか…と全員で鳥肌が立ちました。
見えなくても、いつも近くで見守ってくれているおばあちゃん

驚きで言葉を失う私と姉に対し、母は涙ぐみながら「可愛いひ孫に会いに来たんだわ!」と大喜び。確かに、人生の半ばで病気のために無念の死を遂げた祖母にとって、愛しいひ孫の健やかな成長は、何よりも愛おしく見守りたいものなのかもしれません。
姿は見えなくても、こうしてすぐ近くで子どもたちの成長をあたたかく見守ってくれているのだと思うと、不思議と大きな安心感を覚えました。今でも甥っ子のたまごっち「みちこ」は、元気に成長中です。
「おばあちゃん、これからも私たちのそばで見守っていてね」
(※記事内の「みちこ」は仮名です)
(ファンファン福岡公式ライター/みれもぐ)





