幸せいっぱいで結婚式を迎えた私たち夫婦。ところが、式を終えてみたら、義実家側の親族からご祝儀が一切なかったことが分かりました。そのことを夫婦で話し合っているうちに、夫と考え方にズレがありことが判明…。離婚の危機にまで発展しました。
義実家が突然、結婚式に20人の親族を呼んだ!

結婚が決まり、式場探しや準備を進めていた頃。
「せっかくの結婚式だから、来てくれる人に楽しんでもらいたい」と思いながら、夫と一緒に少しずつ準備を進めていました。
すると、彼から「親が、親戚も呼んだほうがいいってさ」と言われました。
聞けば、義両親が「この人たちは当然呼ぶでしょう」と、親族の名前をどんどん追加していたのです。
その人数は、なんと20人近く。最初は戸惑いました。私たちの結婚式なのに、勝手に招待客が増えている。でも、義両親にとって大切な親戚なのだと思いましたし、「たくさんの人に祝ってもらえるなら、それもいいのかな」という考えもあって、受け入れました。最終的には参加者は両家の親戚や友人・知人合わせて70人程度になりました。
結婚式後に分かった衝撃の事実

ところが、式が終わって分かった事実に、私は言葉を失いました。義実家側からのご祝儀が、一切なかったんです。20人近い親戚全員分が、です。参加してくれたことはありがたい。でも、結婚式の費用はすべて私たち夫婦が負担しています。結果的に、かなり大きな赤字になりました。
そのことで、結婚式後に夫と言い合いになりました。
「結婚式やって赤字なんて信じられない!」
「でもお祝いごとなんだし、俺たちがやりたくて式したんだから別にいいんじゃない?」
「赤字の原因は親戚からご祝儀がなかったからでしょ!食事も席もタダじゃないんだよ!」
「たくさんの人が祝ってくれたのに、何が不満なの?」
「不満なのはそこじゃない!ご祝儀がなかったことだよ!」
「俺には、結婚式を黒字にして稼ごうだなんて考えはなかったよ」
もちろん、ご祝儀はお祝いの気持ちとしていただくものだということは分かっています。ただ、結婚式は料理、引き出物、会場費など、たくさんのお金がかかるもの。ましてや、呼ぶ人数が多ければ多いほど負担も大きくなっていきます。だからこそ、親族の方にも「結婚のお祝い」として包んでいただけるものだと思っていました。
さらに、私が複雑な気持ちになった出来事があります。実は私たち夫婦はマタニティウエディングだったため、結婚式からまもなく出産を迎えました。なんと、その時は義実家からの出産祝いがあったのです。理由を聞いた時は、さらにショックでした。
「男の子だったから」「家の跡継ぎを産んでくれたから」
そんな意味合いの言葉を聞かされたからです。それを聞いて「私たちの結婚よりも、跡継ぎのほうが大事だったの?」という気持ちになりました。
私は夫に、義実家が結婚式のご祝儀をくれなかったのに出産祝いだけくれたことに不満を言うと
「お金のことばかり考えるな。出産のときはお祝いもくれたじゃないか」
「じゃあ私たちの結婚は祝うほどのことではなかったってこと?結婚よりも跡継ぎのほうが大切だったということ?」
「悪気はないんだから気にしすぎだよ。昔からそういう考えなんだ」と言うだけでした。
結局夫は義実家をかばうばかりで、私の気持ちを理解してくれませんでした。
今すぐ離婚するつもりはないけれど…

夫との価値観の違いは今も残ったままです。ただ、今すぐ離婚する、という結論を出したわけではありません。夫のことは大好きだし、子どものこともあります。でも、心の中に残っている違和感が消えたわけでもありません。まだ「お金がないからご祝儀を出せない」という話の方が納得できます。
これから先、子どもが大きくなった時に、夫との間で今と同じような価値観の違いが積み重なっていたら。その時、私はまた「もう無理」と思ってしまわないだろうか。将来、子どもが育ったあとに離婚することにならないだろうか。子どもの入学祝いや成人祝い、親族の葬儀など、家族が関わる場面はたくさんあります。そのたびに
「これはお祝いするものなのか」「どちらが負担するものなのか」「家族なら当然なのか」
という価値観のズレが出てくるのでは?
そんな不安を抱えながらも、今はなんとか結婚生活を続けています。
(ファンファン福岡公式ライター/わたなべ)





