スーパーのレジで列を間違え、恥ずかしさのあまり逃げ出した私。ですがその直後、今度は男性に割り込まれるまさかの展開に。勇気を出して声をかけようとした瞬間…割り込んできた相手を見た私は固まってしまいました。
レジでの“まさかの勘違い”で赤面

私は土曜日には同じスーパーに行くことにしています。ある土曜日のこと、私はいつものようにそのスーパーへ買い物に出かけました。
そのスーパーは行くたびにたくさんのお客さんの姿があります。その日も店内は相変わらずお客さんで混雑していて、私は必要な物だけをさっとカゴに入れ、急いでレジへ向かいました。すると、どこも長蛇の列。私は空いていそうな場所を見つけ、「ここなら早そう」と思って並びました。
ぼーっと順番を待っていると、後ろから突然
「すみません、ここ並んでいますよ」と声をかけられたのです。
怒った感じではなく、むしろ優しい言い方でしたが、自分が列に割り込む形になっていたことに気づきました。私はその瞬間ハッとして「す、すみません…」
慌てて謝ったものの、恥ずかしさで一気に顔が熱くなり、その場に並び直すことができず、私は逃げるようにレジから離れてしまいました。
並び直すと今度は割り込みされた

その後、私は一度深呼吸をして気持ちを落ち着かせました。先ほど声をかけてきた人にも、もう会わないだろうと思い、再びレジへ向かうことにしたのです。
今度こそ間違えないよう、前後をしっかり確認して列に並びました。するとその瞬間、ひとりのおじさんが、まるで誰もいないかのように、スッと私の前へ入ってきたのです。
「え…?まさか、今度は私が割り込まれた側?」
さっきとは真逆の展開に、自分でもびっくりしてしまいました。
割り込みを注意しようと思った瞬間です。その男性の腕には刺青が入っているのが見えました。思わず言葉を飲み込んだ私。たった1秒くらいの間に、頭の中でいろいろな考えが駆け巡りました。
「私、注意したほうがいいよね?」「でも逆ギレされたらどうしよう」「刺青入ってるし、怖い!」
そんなことばかり考えてしまい、心臓はバクバクです。それでも私は深呼吸をして、勇気を出して声をかけました。
「すみません。ここ、先に並んでいたんですけど…」
思わぬ展開でホッとした

正直、その男性から怒鳴られたり、嫌な顔をされたりするのを覚悟していました。ですが、意外にもあっさり
「すみません」と言って、その場を去っていったのです。
私は怖くて、その人が後ろに並び直したのかどうか確認することもできませんでした。けれど、会計のときにそっと後ろを見ると、そこに刺青の男性の姿はありませんでした。
いつもなら割り込みされても「まあいいか…」と我慢して終わっていたと思います。ですが、この日は勇気を出して、自分の気持ちをちゃんと口にすることができました。もちろん、心臓はバクバクでした。
昔の私は、怖い人を前にすると何も言えず、ただやり過ごすだけでした。でも今回は、小さなことかもしれませんが、自分の気持ちをちゃんと伝えることができました。それで、「いくつになっても、人ってちゃんと成長できるんだな」と感じたんです。
レジで勘違いして赤面するところから始まった出来事でしたが、最後は少しだけ自分に自信を持てた気がします。
(ファンファン福岡公式ライター/村上由香里)





