ランドセル費用を出してくれる義両親に、感謝を伝えたときのことです。返ってきたのは、思いもよらない一言。その言葉をきっかけに、話がかみ合っていなかったことに気づき、思わず言葉を失いました。今回は、筆者がヒヤリとした出来事をご紹介します。
順調に進むラン活

娘が年長になり、周りでもランドセルの話題が増えてきました。展示会に行ったり、カタログを見比べたり。どれにするか迷いながらも、親子で楽しみながら選んでいたのです。
そんな中、夫から「うちの親が、ランドセル代を出してくれるって」と聞きました。
(ありがたい!)正直、少しホッとしました。
候補を絞り、「これがいいね」と決めたものを義両親に報告することになったのです。
後日、義両親に会う機会があり、そのときにランドセルを買うことを伝えることにしました。頭の中では「可愛いの選んだね」といった反応を、なんとなく思い浮かべていました。
まさかの反応

「ランドセル、これにしました。ありがとうございます」スマホの写真を見せながら、そう伝えた瞬間でした。
義母が目を見開き、こう言いました。
「え!? うちが出すの?」
一瞬、言葉の意味が理解できませんでした。
(え、どういうこと?)
頭の中が真っ白になり、さっきまでの空気が一気に変わります。義母はすぐに隣の義父に向き直り、もう一度確認しました。
「え、うちが出すの?」
すると義父は、軽くうなずいて「ああ」とだけ言います。短いやり取りに、余計に状況がつかめなくなりました。
(え? ちょっと、お義父さん……、どういうこと?)
義父母がすれ違っていたことに気づいた瞬間
よくよく聞くと、夫と義父の間では「ランドセルはうちが出すよ」「ありがとう」という約束が成立していたようでした。
ただ、それが義母にはまったく伝わっていなかったのです。
そういえばこの家族は、普段から多くを語るタイプではなく、必要最低限の会話で済ませることが多い印象でした。いつもの流れで、話が途中で止まっていたのだと気づきました。
頭の中でぐるぐると考えが回る中、(私、出してもらう前提で話してた…)と気づいた瞬間、スッと血の気が引きました。
張りつめた空気の中で

「あ、いえ、もし違うなら大丈夫です!」慌ててそう伝えたものの、自分の声が少し上ずっているのがわかりました。
義母も「あ、そういう意味じゃなくて」と返しながら、どこか戸惑った様子でした。ほんの一言のやり取りなのに、空気がピンと張りつめた、あの感じ。さっきまでの穏やかな時間とは、まるで別のもののようでした。
その後、改めて話を整理して落ち着いたものの、あの瞬間のヒヤリとした空気はいまだに忘れられません。私も、もう少し違う伝え方があったのかもしれないと感じながら、それでも心の中では、(お義母さんにも、きちんと共有しておいてほしかった!)と、ツッコミを入れたのでした。
(ファンファン福岡公式ライター/大空 琉菜)





