私には二人の娘がいますが、次女のトイレトレーニングはとても楽でした。3歳と2ヶ月を過ぎた頃、彼女はちょっとしたきっかけから自分の意志でパンツを履きだし、なんと2週間ほどでオムツを卒業。拍子抜けするほどあっさり終わりました。幼稚園でもほとんどおもらしをしないとのことで、すっかり安心していた私。その油断が、あのドタバタ劇を生んだのかもしれません…。
次女、初めてのスイミングへ

オムツが取れたらスイミングに通わせたいと思っていた私。その日は次女が初めてプールに入る体験の日でした。幼稚園にお迎えに行き、そのままスクールに向かいます。
やっと長女と一緒にプールに入れると、楽しみにしていたはずの次女。それなのに、お迎えに行くと何故か泣きながら教室から出てきます。先生も何故泣いているのか分からない様子。本人に理由を尋ねても返事は無く、とりあえず帰りの挨拶を済ませ、車に向かうことにしました。
その時に私が油断せず「例の声掛け」をしていれば、あの事件は起こらなかったかもしれません…。
ん? 何か臭う?
車に乗る頃にはけろっとしていた次女。私も安心して、シートベルトを付けようと近づきます。すると、何か匂う…これは…おしっこ?
「次女ちゃん、もしかしてちょっとおしっこ漏れちゃった?」
聞くと、次女は少し考えた顔をして、うん、とうなずきました。
少しだけ漏れたおしっこがパンツについて匂うことは何度かあったので、「すぐ水着に着替えるし、そのままでいいかなあ」と考えつつ、念のため次女のパンツを確認します。すると…。
「ええ!?めっちゃ濡れてる!!」
どうしてこのタイミングなんだ!
「あれ、これ、スカートも! あああ、インナーも濡れてる!」
なんと次女、どうやら幼稚園から車までの間にたっぷりおしっこをしていたようなのです!そして、おしっこはなんと、靴下まで。ここまでしっかりおもらしをしたのは初めての次女。なぜこのタイミング!スイミングが始まるまで時間もありません。とりあえず確認で大切なことを聞きます。
「次女ちゃん、まだおしっこ出る?」
こくんとうなずく次女。まじか、まだ出るんかい!いつ彼女の次の限界がくるか分かりません。私は必死に頭を働かせました。そして…。
「先生、次女ちゃんおもらししたのでトイレ借りて良いですか!?」

とりあえず幼稚園のトイレを借りることにした私。猛ダッシュで走りつつ、廊下で通りがかった先生に声をかけると、先生は私達を見て目を見開きました。
それもそのはず。猛スピード近づいてくる次女の恰好は、スカートも靴下も履かず、ワイシャツにパンツのみ。私に後ろから脇を抱えられぶらんと宙に浮いています。次女はまるで母猫に首を掴まれた子猫のようにおとなしくぶら下がっていました。
「先生すみません、次女ちゃんおもらししちゃったのでトイレ借りて良いですか!」
「え? あ、なるほど!もちろんです!」
「ありがとうございます!」
「次女ちゃんのお母さん、替えのパンツ入りますか?」
「このあとプールなのでもう水着に着替えさせます!」
後ろからさらに声を掛けてくれた先生に返事をしつつ、急いでトイレへ。長女を車で待たせていることもあり、急いで着替えさせます。
着替えを済ませ、先ほどと同じように次女を抱え、急いで車に戻ります。廊下で別の先生とすれ違ったので走りながら挨拶をすると、振り返った先生は私達をみて固まりました。
それもそのはず。次女の今度の服装は、上は制服のワイシャツ、下は水色のクジラ柄の水着。事情も知らない先生からしたら、次女を抱えて走り去る母親の姿は異様だったでしょう。後で職員室でネタになるな…。なんてことを考えながらも、私たちはなんとか車に戻り、スイミングスクールへ行きました。
トイレトレーニングは安心した時が要注意!

結局、スイミングは遅れてしまいましたが、次女はプールを満喫。無事に初回を終えることが出来ました。
オムツが取れてまだ一カ月もたっていなかった当時。私が油断せず、次女が泣いていた時に「トイレ?」と声を掛けていたなら、あの事件は起きなかったかもしれません。トイレトレーニングに油断は禁物。オムツを卒業しても、しばらくはしっかり見守ってあげないといけませんね!
(ファンファン福岡公式ライター/小豆太)





