「ボクがやるね」仕事と2人の子どもの育児に追い立てられる日々に疲れた私…4歳の息子はいつも私のがんばりを見ていたのです

2人目の子どもを妊娠・出産後、職場復帰した私。仕事と育児に気を使う毎日で、心も体もヘトヘトに。なんとか踏ん張る私を見ていた4歳の息子が「ボクがやるね」と一言。一体何が始まるのかと半信半疑で見守っていると…。わが家で起こった心温まる出来事をご紹介します。

目次

予想以上に厳しい仕事と育児の両立

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妊娠、出産、育児休暇を経て、職場復帰した私の毎日は分刻みでした。朝は4歳の息子と2歳の娘の保育園の準備と自分の身支度を同時にこなし、仕事中も頭の片隅では常にお迎えの時間を気にしていました。

定時で仕事を切り上げて車に乗り、保育園まで子どもを迎えに行って、一緒に買い物に行き、家に帰れば夕食作り、子どものお風呂、寝かしつけ。その後に明日の仕事の準備をしてようやく就寝という毎日です。

子育ての忙しさは子どもが一人増えても変わらないと思っていた私は、現実との違いに打ちのめされながら、思い通りにならない日々を送っていました。

小さな息子の大きな気遣い

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いつものように、4歳の息子と2歳の娘を連れて保育園から帰ってきた私は、床にへなへなと座り込んだまま動けなくなってしまいました。
「はぁぁ~」
抱っこから降ろされた娘は、家に入ってすぐおもちゃで遊んでいた息子のところへ駆け寄っていきます。

仲のいい二人の姿を見ながら夕食の支度をしようとするのですが、疲れ切った体はなかなか言うことを聞いてくれません。それでも頭の中では「早くご飯を作らなきゃ…お風呂の時間が遅くなる」とやることリストを考えているところに、息子が娘の手を引きながら側まで来て言いました。

「ママ、大丈夫?」
そう言うと、もう片方の手で私の頭をポンポンと優しく叩いてくれました。
私はとっさに「だ、大丈夫よぉ~直ぐにご飯作るから…」と作り笑いで取り繕うと、息子は納得がいかないという顔で怒ってきました。

「ママ!うそついちゃ、め~っよ!」
「う、嘘なんかついてないよ~」
「いいよ、ボクがやるね。ママはまーちゃん(娘)と遊んでて!」

「やるって、何を?」まさか4歳の息子からそんな言葉が出るとは思わず、私は一瞬固まってしまいました。

半信半疑で見ていると、息子はキッチンへ向かい、バナナの房を手に取って戻ってきます。そして、小さな手で一生懸命に皮を剥き、ぐちゃぐちゃになりながらもようやく剥けたバナナを、まず私に差し出しました。
「はい、ママ。どうぞ」

続けて、隣で見ていた娘にも一口サイズにちぎって
「はい、まーちゃんどうぞ」と食べさせています。
その姿があまりにも凛々しくて、思わず笑いがこみ上げてきました。

「え、イケメンすぎるんだけど!」
思わず声に出すと、息子は照れくさそうに、それでも誇らしげな顔をしていました。「お世話をされる側」だと思っていた息子が、いつの間にか誰かを気遣える子に育っていたことに、じんわりと胸が熱くなりました。

わが家の幸せの形

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そこへ、仕事から夫が帰ってきました。
「ただいま~」
「お帰り~今日ね、すごいことがあったの!」
早速、息子がしてくれたことを夫に話しました。玄関先で靴を脱ぐのももどかしそうに一部始終を聞いていた夫は、カバンを置くなり袖をまくります。

「よし、じゃあ今日は俺が夕食係な。ママはゆっくりしてて」
「は!?え、い、いいの?」
「いいの!いいの!たまには甘えてよ」

息子も張り切って
「ボクも手伝う!」
と夫の隣に立ち、野菜を洗ったり鍋の様子を見たりする係を嬉しそうにこなしていました。

久しぶりにTVの前でぼんやりとキッチンを眺めながら、息子の得意げな
「パパ、見て見て!」という声や二人の笑い声を聞いていると、ふと気づきました。

私はずっと「自分が頑張らなきゃ」「一人で家庭を回さなきゃ」と、誰にも頼らず一人で抱え込んでいました。頑張り続けることが正解だと信じていたんです。でも本当は、こんなに近くに支えてくれる人がいました。4歳の息子でさえ、私の疲れに気づいて、自分なりのやり方で助けようとしてくれたんです。

その日の夕食は、今まで食べたどんな料理よりもおいしく感じたのを覚えています。
「ありがとう」と伝えると、息子はニコニコ笑いながら得意げに胸を張りました。
一人で頑張るのをやめて、頼っていい。家族は、支え合うためにいるのだと、4歳の息子に教えてもらった一日でした。

(ファンファン福岡公式ライター/shinobu)

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