いつも夕方になると始まる近所の子どもたちの外遊び。場所はアパートの共同駐車場。キックボードや自転車を乗り回し走り回る姿に何度もヒヤリ。そんなある日、その子どもたちが母の車と接触しそうになったのです。母は子どもたちを注意したのですが、その子たちの親から返ってきたのは信じられない言葉でした。
夕方になると始まる危険な外遊び

当時、私たち家族が住んでいたアパートは共働き世帯が多く、わが家を含め小さい子どもがたくさんいました。歩いて行ける距離に大きな公園もあり、遊び場に困る環境ではありません。それなのに、私の住んでいたアパートの駐車場が住人の子どもたちの遊び場になっていたのです。
私の帰宅は、だいたい夕方6時ごろ。その時間帯に駐車場で子どもを遊ばせるご近所のママたちがいました。2歳から6歳ぐらいの子どもが4~5人。キックボードや自転車を乗り回し、乗り捨てたまま放置したりとやりたい放題です。
もちろん駐車場ですから、車の出入りがあります。そんな危険な中、ママたちはアパートの自分たちが住んでいる部屋の玄関前で楽しそうにおしゃべりに夢中。私も何度かヒヤリとしたことがありましたが、注意するほどではないと思っていました。
親はおしゃべりに夢中!

共働きの私のために、家事の手伝いに母が車でやってきたときのこと。いつものように駐車場で近所の子どもたちが外遊びをしています。
アパートの駐車場へ入ってきた母の車の前に、自転車に乗った子どもが突然飛び出してきました。母は慌てて急ブレーキを踏んだので接触は避けられましたが、一歩間違えれば事故になっていたでしょう。
ところが、その子は謝ることもなく、そのまま遊びを再開。親たちはというと、玄関前でおしゃべりに夢中。クラクションをプップッと鳴らしても気づきませんでした。
子どもたちが駐車場にいたのでは車を停めることができない母は、車の窓を開けてママたちに声を掛けました。
「危ないのでお子さんを避けてもらえませんか?」
すると返って来たのは、信じられない言葉だったのです。
「ここで遊んだらあかんって!」親が放った無責任な一言

3人いたママのうちの1人がその場から大きな声で叫びました。
「邪魔やって~どきや~!」
謝罪の言葉はなく、子どもたちの元に向かうこともありません。言われた子どもたちはのろのろと道を空け、母は何とか車を停めることができました。
しかし、母の怒りは収まりません。私の顔を見るなり
「危ないからって言っただけやのに、あの態度はなんなん!」
普段あまり怒らない母がそこまでいうのですから、よほど腹に据えかねたのでしょう。
話を聞いた私は、後日そのママたちに注意しました。
「申し訳ないんですが、駐車場で遊ばせるときは、少し気をつけてもらえませんか?先日、ぶつかりそうになったと聞いたので…」
それを聞いたママの1人が子どもたちに向かって「ここで遊んだらあかんって!」と大声で叫んだのです。
まるで、自分たちは悪くないと言わんばかりの態度でした。
問題ママに管理人もお手上げ
私は空いた口が塞がらず
「子どもに言ってるのではなく、親御さんにお願いしています。改善していただけないのであれば管理人さんに相談します」それだけ伝えて、その場を立ち去りました。
すぐに管理人さんに連絡し、経緯を説明すると、大きなため息とともに「またですか…」とあきれた様子でした。
管理人さんとしては、駐車場遊びを禁止にはしていないが、常識のある範囲でお願いしているそうです。子どもの遊び場所を奪いたくないという管理人さんの考えには、私も共感しますが、駐車場遊びについては、わが家だけでなく複数の住人から苦情が寄せられているということです。ただ、管理人さんが何度も注意をしても、なかなか改善されず頭を抱えているとのことでした。
その後、アパート全戸に注意喚起のチラシが配布され、しばらくすると問題になっていたママ家族は引っ越していきました。残ったご家庭の子どもたちが駐車場で遊んでいるときは、車が来るとママたちがすぐに子どもの元へと駆け寄り、頭を下げる姿が見られました。
駐車場で遊んでいることは同じでも、配慮があるかないかで受ける印象が全く違います。あのママに少しの思いやりがあれば、あの子たちは、今でも仲良く遊べてたのかな…そう考えることもあります。その後私たち家族も引っ越しましたが、今でもアパートの駐車場の前を通るたびに思い出す出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/すぅ)





