八代目尾上菊五郎さんと六代目尾上菊之助さんの襲名披露興行「六月博多座大歌舞伎」(6月2日開幕)に先立ち、出演俳優らのご当地到着を知らせる「船乗り込み」が5月30日の午後に実施されました。キャナルシティ博多(福岡市博多区)での乗船式典から博多座(同)の式典までをリポートします。
乗船式典はキャナルシティ博多で

八代目尾上菊五郎さん(右)と六代目尾上菊之助さん
菊五郎さんと菊之助さん、船乗り込み実行委員長の川原正孝さん、松竹副社長の山根成之さんが午後1時、キャナルシティ博多のサンプラザステージに登壇し、乗船式典がスタートしました。

まず川原さんが「船乗り込みは、地域の皆さまと共に守り続け、今では福博の初夏を彩る風物詩。最後までお楽しみください」とあいさつ。菊五郎さんは「大好きな博多で親子同時襲名ができて、この上ない喜びです」と話し、手締めで締めました。

清流公園で乗船・出発、川端ぜんざい広場前で口上

清流公園(同区)で11隻の船に歌舞伎俳優17人と関係者らが乗り込み、博多川を下ります。
川の両岸や橋の上には、声援を送ろうと見物に集まった人、人、人。

途中、船は川端ぜんざい広場前に着岸。迎えた博商会(福博の商業施設の連合会)の皆さんが歌舞伎俳優を紹介し、襲名披露興行の演目を読み上げました。
博多リバレインで下船、鏡天満宮を参拝

見物人から上がる歓声を浴びながら、一行の船は博多リバレインへ向かいます。紙吹雪が美しく舞い散る中、俳優の皆さんは楽しそうに手を振って応えていました。

菊五郎さんらは船を下りると鏡天満宮を参拝し、興行の成功を祈願。多くのファンが取り囲む花道を通って博多座へ向かいました。

博多座式典に全員集合!

続いて博多座内で式典が開かれました。舞台上には出演俳優17人と川原さん、福岡市長の高島宗一郎さん、博多座社長の大坪潔晴さん、船乗り込み実行委員会事務局長の正木研次さんが勢ぞろいします。

菊五郎さんは「3年ぶりに博多座に帰ってまいりました。皆さまの声援をいただきつつ、菊五郎という大きな名前のプレッシャーに向き合って歌舞伎の魅力をお届けします」と意気込みを話しました。

続いて中村雀右衛門さん、坂東彌十郎さん、市川團十郎さん、市川右團次さんらが菊五郎さん親子への祝辞、本公演での役どころを紹介して来場を呼びかけ、華やかに会場を盛り上げました。

初夏の晴天に恵まれた船乗り込みの式典は、正木さんの博多手一本で締めくくりました。
【船乗り込み】
古くは江戸時代、歌舞伎俳優が江戸から上方に入る際に行われていた伝統行事。俳優の名前を染め抜いたのぼりなどで飾った船に、俳優や後援者が乗り込んで川岸の見物客にあいさつし、来場を呼びかけます。福岡市では博多座開業を機に始まり、年1回、6月博多座大歌舞伎に合わせて実施。現在では全国で福岡市だけで行われています。
尾上菊之助改め 八代目尾上菊五郎襲名披露
尾上丑之助改め 六代目尾上菊之助襲名披露
「六月博多座大歌舞伎」
日時:6月2日(火)~22日(月) 昼の部11:00、夜の部15:45
※8日(月)、16日(火)は休演。貸し切り公演あり
場所:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金:A席21,000円、B席13,000円、C席6,000円 ※税込み
問い合わせ:博多座電話予約センター
電話:092-263-5555
公式サイト https://www.hakataza.co.jp/lineup/132





