旗揚げから46周年を迎える「劇団☆新感線」の最新作、SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董(こっとう)音楽劇「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」が7月24日(金)~8月8日(土)、キャナルシティ劇場(福岡市博多区)で上演されます。名探偵のアケチコ五郎と新田一耕助を中心に、彼らを取り巻く癖のある人々が繰り広げるドタバタ音楽活劇ミステリー。アケチコを演じるのは宮野真守さん、新田一にはアイドルグループWEST.のメンバー神山智洋さん、性別不明の怪人役に同劇団看板俳優の古田新太さんをはじめ個性派が舞台を彩ります。劇団主宰で演出家のいのうえひでのりさんに新作の見どころや福岡公演への思いを聞きました。
「マモとカミちゃんが歌うロック調のナンバーも楽しんで」

―「劇団☆新感線」は旗揚げから46周年。ほぼ新作に取り組んでこられました。
飽き性というのもあるんですが、新しい作品をやりたくなるんですよ。「髑髏(どくろ)城の七人」シリーズが長く続けられているのは、変わらない部分を残しつつ、新鮮なものを取り入れているから。そうしないとモチベーションが上がらないのと、演劇は二度と同じ舞台がないのが尊いですよね。
―今回は外部作家としては4人目の福原充則さん(劇団ピチチ5主宰)が脚本を担当。どのような演出を考えていますか。
彼(福原さん)が劇団を始めた25年ほど前から「ちゃんと笑える芝居が書ける人。いつか一緒にやりたい」と思っていました。今回の脚本が上がってきた時は「ちょっとハードルが高いぞ」という手応えを感じ、その突破口を見つけるのが面白かった。今回は生バンドが入り、1960~70年代の歌謡ポップというかロック調のナンバーをマモ(宮野さん)やカミちゃん(神山さん)が歌うのも楽しんでほしい。
「古田はえたいの知れない怪物感が魅力。今回は不気味さも」

―今回キャスティングされた宮野さんと神山さんにどのような魅力を感じますか。
マモは4年前に新感線の舞台に出てもらったんですけど、新感線の陽気なキャラクターをやるのにぴったりの人だと思いましたね。歌えて踊れるというのも大きかった。カミちゃんの新感線初舞台は10年前。真面目なのに、その真面目さゆえにずれている感じがすごく面白かった。この2人に出てもらおうという話から今回の企画が広がっていった。2人の色合いの違いがうまく作用すればいいなと思っています。

―古田さんは性別不明の怪人役とか。今回引き出したいと思っている一面はありますか。
彼の魅力はえたいの知れない怪物感じゃないかな。昔はシャープでキレのある動きをしていたけど、最近は省エネ演劇の象徴みたいになって(笑)。今回のような役はこれまでなかったかもしれないし、やれば絶対に不気味になるはず。その不気味さに加え、まがまがしい色気のようなものが出るのではと期待しています。
「福岡公演はお客さんのノリが良くて、食べ物も楽しみ」

―出身地である福岡での公演の印象は。
僕と(中島)かずきさんの出身地ですが、それ以上に福岡の人の気質にはお祭り騒ぎ的な舞台が合っているのでしょう。お客さんのノリがすごく良くて、福岡公演は盛り上がりますね。それと食べ物が楽しみ。本当に「何食おう。あそこ行こう」とか考えながら、みんなやっていると思います。古田は公演が終わらないうちに、劇場近くのお店にいますから(笑)。
―福岡公演を心待ちにしているファンへメッセージを。
新感線としては珍しいタイプの、ちょっとミステリアスでちょっと不思議な感じのするドタバタ推理劇です。歌も踊りもふんだんに入っていますので、きっと喜んでいただけると思います。劇場でお待ちしています。

【ストーリー】 炭鉱町の劇団をめぐる怪事件に挑む2人の名探偵
舞台は大正12年、あらゆるものが石炭で動き蒸気にかすむ炭鉱町のM県T市。秘密を愛し自分の素性もごまかす風変わりな名探偵アケチコ五郎が探偵助手と共に訪れ、国外で育った名探偵の新田一耕助と出会う。折しも、人気劇団「黒ダイヤ歌劇団」の次期トップ俳優をめぐる怪事件が発生する。その裏には大富豪で性別不明の怪人の影が…。秘密の匂いをかぎつけたアケチコは新田一と共に怪事件に挑むが、その行く手には常軌を逸した愛と欲望の世界が待ち受けていた。
<大阪市内での取材会> 宮野&神山で変態アピール?!

4月3日、大阪市内で宮野さんと神山さん、いのうえさんが合同取材会を実施しました。
いのうえさんは「出てくる人がほぼみんな変態。マモとカミちゃんが演じる名探偵もこだわりの強い変態というか、ポジティブな変態」と紹介。それに対し「自分の中のこだわりみたいなものを役に込められれば、僕の変態さも出るんじゃないかな」(宮野さん)。「最近、WEST.メンバーの重岡(大毅)から『真面目やけど、グループの中で一番変なんは神ちゃんやから』と言われていて…。僕にも変態な部分はあると思うので、僕の知らない僕に会えるのでは」(神山さん)。お互いに自分の変態度をアピールしながら上演への期待感を盛り上げていました。
2026年劇団☆新感線 46周年興行・夏公演 SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇
「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」
日時:7月24日(金)~8月8日(土)
※7月29日(水)、8月4日(火)休演
※開演時間は公式サイトで確認を
場所:キャナルシティ劇場
(福岡市博多区住吉1-2-1 キャナルシティ博多ノースビル4階)
料金:S席16,200円、A席11,500円、ヤングチケット(来場時22歳以下)2,200円 ※税込み
※未就学児入場不可 ※ヤングチケットは当日座席引き換え、来場時に年齢明記の身分証提示が必要
※チケットの一般発売は6月14日(日)10:00開始
問い合わせ:キョードーインフォメーション
電話:0570-200-888
公式サイト https://www.vi-shinkansen.co.jp/akechico





