朝の準備でドタバタ!お弁当の代わりに通勤カバンに“じゃがいも”を入れた犯人は?可愛すぎる理由にほっこり

朝の慌ただしさの中で起きた「事件」。職場について通勤カバンの中を見るとおもちゃの「じゃがいも」が入っていました。小さな思いやりに胸がぎゅっとなった出来事です。

目次

分刻みの朝に始まった3歳娘の「レストランごっこ」

写真AC

月に一度、息子の小学校の「集団登校つきそい当番」が回ってきます。

その日は、子どもたちと一緒に登校しなければいけません。それが終われば急いで帰宅して、今度は3歳の娘を保育園へ。そのまま仕事へ向かう分刻みのスケジュールになります。いつも会社に持って行く自分のお弁当を用意する時間もありません。

「早く起きて!」「早く顔洗って!」「早くご飯食べて!」

家事を終わらせ、いつもより早く出発しなければならないプレッシャーで焦る私と対照的に、ソファでぼんやりテレビを見つめたまま、まったく動こうとしないプチ反抗期の息子に、私のイライラは一気に高まりました。

そんな息子の横で、すでに準備を終えた娘は、涼しい顔をして大好きなおままごとのキッチンセットで遊んでいます。娘がグズグズしだしたら完全にアウト。そう考えた私は、娘の機嫌を損ねないよう細心の注意を払って、先に娘の準備を済ませていました。

「機嫌よく遊んでくれて助かる!」とホッとしたのも束の間、ひとり遊びに飽きてきた娘は、私に向かってレストランごっこを始めました。
「おかずはなににしますか~?」「ポテトがおすすめですよ!」
(これはマズい…付き合っている時間はない!)

一生懸命話しかけてくる娘に
「ごめんね、今は無理!」
と素っ気なく返す私。

なんとかすべてのミッションを終えて会社に着いた頃には、すでに一仕事終えたような疲労感でした。

カバンの中から出てきた「じゃがいも」

写真AC

そして職場での昼食時。 財布を出そうと、通勤カバンの中に手を入れると、指先にコツッと何かが当たりました。
(ん…?なにこれ?)

メイク道具とスマホしか入っていないはずのバッグの中。手探りで取り出してみると、出てきたのはままごとの「じゃがいも」。大人の拳ほどもある、リアルなプラスチックのじゃがいもです。

「えっ!?」
思わず声が漏れ、周りの同僚に見られないよう慌ててカバンに戻しました。
(やられた…!)

朝からままごとをしていた娘の仕業に違いありません。レストランごっこを適当にあしらった仕返しで、いたずらしたんだ…。

理由がわかってしまえば、今度は、小さな娘がこっそりカバンにじゃがいもを忍ばせる姿を想像して、じわじわと笑いがこみ上げてきました。

3歳娘がじゃがいもを入れた本当の理由

写真AC

仕事が終わり、娘を保育園に迎えに行きました。帰宅後、娘はお気に入りのキッチンセットの前に。
「今日さ、ママのお仕事のカバンにこれが入ってたんだけど…」
会社に持って行ったじゃがいもを手に、そっと声をかけます。

「ニヤニヤしながら白状するかな?」という私の予想はあっさりと裏切られました。娘はパッと振り向き、胸を張ってドヤ顔で一言。

「うん!!どうだった?」
「どうだったって…?なんで入れたの?」
首をかしげる私を見て、娘は一転して心配そうな顔になり、申し訳なさそうに言いました。
「ごめーん!!にんじんが良かった? 」
その瞬間、バラバラだった点が一つにつながりました。

じゃがいもの真相

朝、私が慌ただしく出かける準備をしながら「今日はお弁当を作れなかった」とこぼしていたこと。レストランごっこをしていた娘が「ポテトがおすすめですよ!」と何度も勧めてくれていたこと。

娘は、いたずらをしたのではなく、忙しくてお弁当を持っていけなかった私を心配して、一番の「おすすめ商品」をカバンに詰めてくれていたのです。
「ううん、じゃがいも大正解!すっごく美味しかったよ!」
そう伝えて、小さな体をギュッと抱きしめました。

昼間、「仕返しだ!」なんて疑っていた自分が心底情けなくなると同時に、愛おしさがこみ上げてきました。

カバンに入っていたのは、ただのプラスチックのじゃがいもではなく、3歳の娘がくれたとびきりの優しさでした。今でもキッチンに転がる娘のじゃがいもを見るたびに、あの日の温かい気持ちを思い出します。

どんなに忙しい朝でも、子どもの気持ちに気づける余裕を忘れずにいたい。そう思わせてくれた、わが家の大切な「じゃがいも事件」です。

(ファンファン福岡公式ライター/池田成美)

記事をシェアする

※この記事内容は公開日時点での情報です。

プロフィール

ファンファン福岡編集部のアバター
ファンファン福岡編集部

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

タグ

フリーワード検索

目次