家族で楽しく過ごすはずの休日が一変。夫が救急搬送されることになり、私は大パニック。そんな緊急事態の私を助けてくれた人がいました。不安でいっぱいだった私と子どもたちを支えてくれた人の優しさに触れた、忘れられない出来事をお話しします。
ただの腹痛だと思っていたら

ある休日、家族で出かけた帰り道のことです。夫が
「なんだかお腹が痛い」と言い始めました。
とはいえ会話も普通にできていましたし、食あたりや疲れによる腹痛だろうと軽く考えていました。
そこで夫だけ先に自宅へ送り、私は子どもたちと買い物へ向かうことに。ところが買い物中、夫から一本の電話がかかってきました。
「痛みが我慢できなくて救急車を呼んだ」
思わず耳を疑いました。
慌てて買い物を切り上げ、子どもたちを連れて帰宅すると、ちょうど自宅前に救急車が到着したところでした。救急隊員と一緒に玄関を開けると、夫はその場で靴も脱がずに倒れていました。すぐに救急隊員が対応を始めます。
その光景を見て初めて事の重大さを理解しました。救急隊員から説明を受けましたが頭が追いつかず
「私も病院へ行かなきゃ」「でも子どもたちはどうしよう」と焦るばかり。夫の突然の救急搬送に、4人の子どもを抱える私は完全にパニック状態でした。
駆けつけてくれたのは近所のママ友

実はその直前まで、私は仲の良い近所のママ友といつものようにLINEをしていました。何気なく
「夫が救急車で運ばれることになった」と送ったところ、すぐに電話がかかってきたのです。
「大げさじゃない?」と最初は笑っていた友人も
「万が一のこともあるから、すぐに家行くよ!」と言ってくれました。
数分後には自分の子どもを連れて私の家まで駆けつけてくれました。そのママ友には救急搬送された経験があり
「保険証は?」「スマホの充電器は持った?」と的確なアドバイス。さらに
「子どもたちはうちで預かるから大丈夫」と言ってくれたのです。
その言葉を聞いた瞬間、張りつめていた気持ちが一気に緩みました。ママ友に子どもたちを任せて私も病院に向かいます。
病院に搬送された夫は、思いのほか症状が重く、そのまま入院することに。私は入院の手続きや主治医からの説明、必要な荷物の準備などに追われて、思っていた以上に病院にいる時間が長くなってしまいました。
私が帰宅できたのは3時間後。その間、ママ友は子どもたちの面倒をずっと見ていてくれました。子どもたちのお世話で大変なはずなのに
「みんな元気だよ」「ごはんしっかり食べたよ!」
など、写真付きでこまめな連絡まで。
送られた写真を見ると、子どもたちはとても楽しそうに、満面の笑みでカメラにむかってポーズを取っています。子どもたちの笑顔を見た私は、子どもたちを心配することなく夫に付き添うことができました。
困った時に分かる人の優しさ

後から分かった夫の腹痛の原因はアニサキスでした。アニサキスが見つかった場所は手術ができない場所だったらしく、体内でアニサキスが死んでしまうまで入院が必要に。ただ、担当医がお休みに入るというので、6日間の予定が4日で退院できました。
救急車で夫が運ばれていく姿を目の当たりにした子どもたちは、本当なら大きな不安やショックを抱えることになっていたでしょう。でもママ友が子どもたちを明るく迎えてくれたおかげで、楽しく過ごせたようでした。
一緒に遊んだり、ご飯を食べたり、写真のなかから伝わる楽しい空気。子どもたちも「楽しかった!」と言うほどで、救急搬送という非日常の出来事が、子どもたちのなかで怖い思い出にならずに済んだことに心から感謝しています。
今回の出来事は、決してネガティブなことばかりではありませんでした。もちろん救急搬送は大変な出来事でしたが、それ以上に心に残ったのはママ友の優しさです。困った時にすぐ手を差し伸べてくれる存在が近くにいることのありがたさを、改めて実感することができた、忘れられない出来事です。
(ファンファン福岡公式ライター/tomomicchu)





