「息子がお世話になってるから」お中元を辞退する義母の気遣いに複雑…短気な実父の機嫌に怯える“同居のリアル”

結婚後、私の実家で始まった夫との同居生活。義母は「息子がお世話になっているから」とお中元を辞退してくれるほど優しい人です。けれど、義母が想像している「恵まれた環境」と、私たちの「本当の現実」には、あまりにも大きなギャップがありました。

家賃ゼロというメリットの裏で、私と夫が日々すり減らしていた、外からは決して見えない同居の過酷なリアルをお話しします。

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義母から言われた「送らなくていい」

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結婚してから長い間、夫の実家とはお中元やお歳暮のやり取りを続けてきました。義母から季節の贈り物が届けば、こちらもお返しをする。特別親しいわけではなくても、習慣として自然に続いていたのです。

ところが数年前から、義母は電話のたびに「こちらには送らなくていいからね」と言うようになりました。最初は遠慮しているだけだと思い、「そんなわけにはいきませんよ」とお返しをしていました。
しかし何度も同じ言葉を聞くうちに、本気でそう考えているのだとわかりました。

理由を聞くと、義母は決まって「うちの息子がお世話になっているから」と言います。
私たち夫婦は現在、私の実家で同居しています。そのため義母は、夫が住む場所を提供してもらって、私の両親から助けられていると考えているようでした。

「お世話になっている」は日頃の感謝の気持ちから出た言葉だとしても、私はどこか複雑でした。なぜなら、義母が想像しているほど私の両親との同居生活は気楽なものではなかったからです。

「実家だから楽」という思い込み

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確かに、家賃がかからないことは大きな助けになっています。住宅費の負担がないだけでも、義母が「お世話になっている」と考えるのも無理はありません。

ただ、同居生活にはお金では測れない苦労があります。実家だからこそ遠慮がなく、些細なことで意見がぶつかることもあるのです。両親とは生活リズムや価値観が違うため、気を遣わなくて済むどころか、むしろ気を張る場面が少なくありません。

義母は「実家なら気楽でしょう」と思っているようですが、私にとってはそう単純な話ではありません。家族だからこそ言いたいことを飲み込んで、波風を立てないようにしています。

実家に同居している私たち夫婦は、外から見れば恵まれた環境に見えるかもしれません。しかし実際に暮らしている人間にしか分からない悩みがあることを、義母にはなかなか伝えられずにいました。

事実は父の怒りに振り回される日々

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特に大変なのは父との関係です。父は昔から短気な性格で、機嫌が悪い日は家の空気が一変します。些細なことがきっかけで怒り出し、その場にいる家族全員が緊張感に包まれることもありました。

夫も、父から厳しい言葉を向けられたことがあります。
「気に入らないなら出ていけ」と強い口調で言われたときは、さすがに私も言葉を失いました。
夫は反論せず黙っていましたが、その表情から居心地の悪さを感じていることが伝わってきました。

そんなとき、私は父と夫の間に入り、その場を収めようとします。しかし何度も同じようなことが続くと、仲裁する側も疲れてしまいます。夫に申し訳ない気持ちもありながら、父を責めきれない気持ちがありました。

家賃がかからないというメリットは、大変な精神的負担と引き換えでした。決して「助けてもらっている」だけでは語れない現実が、私たち夫婦にはあるのです。

家族関係の難しさ

そのことを義母は知りません。そのため、息子がお世話になっていることへの感謝から「お中元は送らなくていい」と言ってくれているのでしょう。それでも、「お世話になっているから」と言われるたびに「実際の暮らしはそんなに簡単ではない」と感じてしまいます。

義母の言葉を聞いて感じたのは、人は自分の立場からしか物事を見られないということ。実家での生活は、義母には「息子が助けられている生活」に見え、私には「気を遣い続ける生活」に見えています。見ている立場が違うので、どちらが事実で、どちらが間違っているというものではありません。

お中元やお歳暮は、相手を思いやる気持ちを形にしたものでしょう。しかし本当に大切なのは品物のやり取りではなく、相手の立場や事情を理解しようとする姿勢なのかもしれません。義母の言葉で、理解することの難しさを改めて考えさせられました。

(ファンファン福岡公式ライター/haru119)

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