こんにちは、木のおもちゃ・おひさまやです。
積む+木のおもちゃと聞いて最初に頭に浮かぶおもちゃは何ですか?と質問したら、かなりの方が「積み木」と答えるのではないでしょうか。
積む木…積み木という言葉の流れ、素直な発想は間違いじゃありません。
今日は“積み木”と“積み木以外の積む”がテーマです。

「年齢×100個」よく言われるけれど。
週に数人の方が、積み木を探しにおひさまやへ来られます。
お客様が「こんにちは!積み木、ありますか?」とさわやかにご来店。
私もさわやかに「はい、ございます!」
お客様は「やっぱり、積み木遊びって大事らしいですね」。ん?…大事“らしいですね“?
講演会とか、SNSとかで何かを聞いたり見たりなさったのかなと心の中で思いつつ、
「ありがとうございます!どんな積み木をお探しですか?」とお尋ねすると、お客様はたちまち困り顔に。
「ど、どんな積み木?ふつうの…?白木の…?」なんだか声が小さくなって語尾が疑問形になったぞ…。
私は戸惑うお客様を積み木を並べているコーナーにご案内しました。
「白木の積み木は1ピースから購入できますよ。何ピースご入用ですか?」と言うと、急にお客様の表情がパッと明るくなりました。
「2歳だから200個です。年齢×100個、絶対に必要なんですよね!」ときっぱり。
あーっ…またこのフレーズ。よく言われるんです。これ。

年齢に応じたじゅうぶんな量を
しかし、その「年齢×100個」理論でいくと、1年生なら600~700個は必要。保管場所もけっこう必要ですね。
子どもは積み木だけでなくおままごともするし、車、電車、お絵描き、お人形あそび、パズルやボードゲームもするし、絵本も読むでしょう。積み木だけに大金を注ぎ込んだら、ほかのおもちゃ予算が削られて経験できないものが増えないかしら?
それに積み木はどの形をいくつ用意するかがすごく大事で、単に個数が多ければ遊ぶというわけじゃないんです。
例えば、1歳×100個で、全部違う形の積み木が1個ずつ100個(100種類)では、1歳の子はぜんぜん遊べません。
確かに積み木は数が足りないとしっかり遊びこめませんが、数にだけ縛られる必要はないんです。

積み木の遊びかたが、わからん。
積み木選びのお話をすると、お母さんは困ったようにこう言いました。
「私自身、子どものころ積み木で遊ばなかったんです。だから、子どもと積み木でどう遊んでいいかわからなくて」
わーかーるー!私もそうです。なんなら、今でも積み木が苦手です(木のおもちゃ屋歴20年になるけど)。
インスタグラムで積み木のすごい作品写真を載せている他のお店の投稿を見ると「こんなん、無理やけん…」とつぶやきながら、そっと「いいね」を押してます。
でもいいんですよ。私たちは積み木アーティストじゃないんですから。楽しめばいい。
まずはレンガ型の積み木8~10個だけでどれだけのことができるか、子どもと一緒にチャレンジしてみましょう。
並べる、かさねる、立てる、積む、見立てる…けっこう色んなことができます。

積み木がたーくさんあったら、(SNSで)映える大きな作品を親子で作れるでしょう。
でも、8個や10個という制限の中で考えて工夫するのも、積み木の楽しい遊びのひとつです。
あれこれ考える中で、子どもが足りないようすなら同じ形を少し足し、少し足し、こんな違う形の積み木もあるよと少し足し…と、徐々に積み木の世界を広げてみるとうまくいくようです。
積み木だけど積まなくていい
名前が「積み木」なので、どうしてもお城を作るとか(そもそも、なぜ積み木といえばお城なのか…)、身長より高く積んでから壊すとか、どうも遊びのイメージが偏りがちになります。
私の娘が保育園に通っているころの話です。
娘はよくレンガ型積み木を、おままごとのお皿に載せて「パン焼けたよ」と持ってきました。
そして「おかあさん、ずいずいずっころばしの手、して」というので握りこぶしを作ると、親指側を上に向けさせられ「これはお母さんコップね。はい、牛乳どうぞ」と言って積み木で注ぐしぐさをしました(イラスト参照)。
ままごとの牛乳やパンが無くても、積み木が娘の想像力でごっこ遊びの食材に変わりました。
“積み木”だからって積まなくてもいい!遊びの広げかたを娘に教えられました。

積み木じゃないけど積んでいい

もちろん、白木の積み木だけが「積む」を楽しめるおもちゃではありません。
おひさまやの店頭では、子どもたちが色んなものを真剣な表情で積み重ねて遊んでいるようすが見られます。
でも「それは違う」って言わないでください。積み重ねちゃダメなものはありません。
「これ、いけるか…?」って、子どもたちが思いついてチャレンジする気持ちを尊重しましょう。
大人が待てたら、子どもたちは大道芸人なみに面白いものを見事に積んでみせてくれますよ!
「積む」を楽しむボードゲーム
積み木だけじゃなく、ボードゲームでも積むことを楽しめるものがあります。
パーツをそうっと積み重ねることができるのは4歳ぐらいから。
ドイツのハバ社のボードゲーム「ワニにのる?」は、ルールがわかりやすくて幅広い世代が一緒に遊べます。
あるとき、ボードゲームのイベントの講師で、放課後児童クラブに伺った時に、小学生の子どもたちが「これ何回もやったからもう飽きた」と言っていました。
そこで「右利きの人は左手で、左利きの人は右利きで積んでみて」と言うと「面白そう!」「意外と難しい」とワイワイ言いながら盛り上がりました。

積み木という名前にとらわれることなく遊ぶこと。利き手でない手で遊ぶこと。
他にもたくさんの遊びのアレンジ方法があるはずです。
スイッチオンで勝手に動き出すおもちゃと違い、「どうやって遊ぶのかな?」と遊びかたを想像することから始まる、ここが木のおもちゃのよいところ。ここが、子どもたちのワクワクを引き出してくれる木のおもちゃの魅力です。
さて、今回はここまでにしましょう。
積み木の具体的な選びかたや、おおすすめしたい積み木の話は、またの機会に。
木のおもちゃ・おひさまや
住所:福岡県糟屋郡新宮町三代西1-9-10
電話:092-985-0540
営業:11:00〜16:00(定休日:月・火・水曜)
公式Instagram:https://www.instagram.com/ohisamaya/





