初めての育児やママ友作りに奮闘していた頃、子育てサークルのママに誘われ参加したハロウィンパーティー。主役は子どもだと信じて普段着で向かった私を待ち受けていたのは、予想を遥かに超えるママたちの「本気のガチ仮装」でした。
「男の子ママなのにいいの?」女の子ママ友に誘われたハロウィンパーティー

長男が1歳くらいだった頃の話です。初めての子育てで手探り状態だった私は、「周囲に馴染まなきゃ!」と必死になり、子育てサロンやサークルに参加しては、ママ友作りに躍起になっていました。そんなある日、サークルの女の子ママグループから、「今度みんなでハロウィンパーティーをするんだけど来ない?」とお誘いを受けたのです。
「うちの子、男の子だけど参加しても大丈夫…?」
尋ねてみると、リーダーママからは「あなたの子は大人しく遊べるし、可愛い仮装が似合いそうだから全然大丈夫だよ!」という返答が。どこか腑に落ちない理由でしたが、当時の私は誘われたこと自体が嬉しく、すっかり張り切っていたのです。
先輩ママと仲良くなれるチャンス?手作りスイーツと仮装で準備万端
そのグループは3人で、上のお子さんの頃からの仲良しグループだと聞いていました。輪に入る不安もありつつも、「先輩ママと仲良くなれば、色々と教えてもらえるはず」と甘く考えていたのです。
「持ち寄りパーティーをするから気軽に来てね」との説明に、当時スイーツ作りにハマっていた私はデザート担当を買って出ました。
ママたちには美味しいと評判の店のシュークリームを購入。1歳の子どもたちにはカボチャプリンを、上のお子さんたちにはスイートポテトタルトを手作りすることにしたのです。
息子にもとびきり可愛いカボチャの仮装をさせ、準備は完璧!自分はちょっとよそゆきの普段着でワクワクしながら、ママ友のお宅へ向かったのです。
ドアを開けて驚愕!ハロウィンパーティーの本当の主人公とは!?

教えてもらったママ友の家に到着し、ドキドキしながらインターホンを鳴らします。ガチャッとドアが開いた瞬間、私は言葉を失いました。そこに立っていたのは、なんと「不思議の国のアリス」のフルコスプレをしたリーダーママだったのです。
「え? 大人も仮装するの……?」
思わず溢れ出た私の言葉を遮るように、リーダーママは大きな声で笑い出しました。
「やだ〜!すぅちゃん普段着とかありえないんだけど〜!!」
予想外すぎる反応に、「ごめんね~」と苦笑いしながら、返事をするのが精いっぱい。
さらに部屋に入ると、そこには「今日の主役は私よ!」と言わんばかりに、気合いの入った仮装をしたママ友たちの姿がありました。
「やっぱり男の子のママだね。」忘れられないママ友からのマウント
リビングに通されると、他のママたちも凄まじい気合いの入りようでした。
一人はミニスカ網タイツ姿の妖精コスプレ、もう一人は胸元が大きく開いた魔女のドレス。私よりも一回りも年上のママたちが、メイクから髪型まで全身全霊で「ガチ仮装」を決めていたのです。
「みんな、すごいね…」ポツリ呟く私に、ミニスカママがフッと鼻で笑いながら
「まぁ、男の子のママだからイベントに疎いのも仕方ないか~!女の子いるとさ、イベントとか気合入れるの結構常識だからさ?」
「すぅちゃんって男の子のママって感じよね!」と魔女ママからも追い打ちをかけられ、心の中は穏やかではありません。
モヤモヤしながら手土産を並べる間もママ友3人は自撮りの嵐。派手なコスプレに囲まれ、私は強烈なアウェイ感に包まれていました。
男の子ママを誘った本当の理由 マウントママのやり口だった?

約3時間、ママ友たちからは「女の子のママの楽しさ」を嫌というほど聞かされました。
会話の端々に挟まれるのは「女の子がいないと分からないか〜」「男の子だと知らないと思うけど」といったマウントばかり。まるで男の子ママが“負け組”であるかのような物言いに、心底うんざりしました。
「男の子だけどいいの?」と尋ねたときのあの反応。今思えば、彼女たちは最初から自分たちの「優越感」を引き立てる存在として、私を誘ったのかもしれません。
その後、育休が明けるタイミングでそのグループとはそっと距離を置きました。職場に復帰すると、残ったのは本当に心が通い合う友達だけ。あの頃、なぜあんなにママ友作りに躍起になっていたのか不思議なほどです。
あの日、一人ふだん着で冷や汗をかきながら食べたシュークリームの味が、全く思い出せないことが残念でなりません。
(ファンファン福岡公式ライター/すぅ)





