シングルマザーとして副業に必死だった私。 気づけば子どもとの時間までパソコン・スマホ中心になっていました。 「ママ、ずっとスマホ見てるね」 その一言をきっかけに、わが家が笑顔を取り戻した小さなルールについて綴ります。
「子どものため」が、いつの間にかスマホ中心の生活に

私は、シングルマザーになったこともあり、副業で在宅ワークに必死になっていた時期があります。本業の合間の早朝、昼休憩、そして子どもが寝た後の夜…
「少しでも収入を増やして、家計を助けないと!」
そんな気持ちで、寝る直前までパソコンやスマホを触る毎日でした。子どもが話しかけてきても、画面を見たまま「ちょっと待ってね」と返したり、ちゃんと聞かずに頷いてしまったり…。
でも当時の私は、「子ども達のために頑張らなきゃ」その一心で走り続けていました。
「ママ、ずっとスマホ見てるね」その一言にハッとした
ある夜、子どもと一緒にいる時でした。私はスマホで案件を確認していて、生返事ばかりしていました。すると子どもがポツリ。
「ママって、ずっとスマホ見てるね」
責めるような言い方ではありませんでした。でも、その言葉がなぜかものすごく刺さりました。私は「子どものため」を言い訳にして、目の前の子どもを見れていなかったのかもしれない。そう思った瞬間、なんだか自分がすごく情けなくなりました。
わが家が決めた「夜だけスマホを置くルール」

子どもの言葉がずっと頭から離れず、我が家では小さなルールを作ることにしました。
それから我が家では、「夜の1時間だけは、パソコンやスマホを置いて、子どもと向き合う時間を作る」というルールを決めました。
最初は正直、ソワソワしました。通知も気になるし、「今やれば作業が進むのに…」と思ってしまうこともありました。でも、その時間だけは、子どもの話をちゃんと聞くようにしたんです。
一緒にテレビを見たり、くだらない話で大笑いしたり。すると、子どもの表情が少しずつ変わっていきました。以前より子どもがたくさん話しかけてくれるようになりました。
学校であったことや、友達との出来事、どうでもいいような話まで、楽しそうに話してくれる姿を見て、「ちゃんと話を聞いてほしかったんだな」と気づかされました。
私自身も、不思議と気持ちに余裕ができました。以前は、常に「何かしなきゃ」と焦っていましたが、1時間スマホを置くだけで、家の空気が少し柔らかくなった気がします。
完璧じゃなくても、見てくれてるだけで子どもは嬉しい

今でも私は副業をしていますし、スマホやパソコンを使わない日はありません。でも、ながら返事は以前より減りました。
子どもって、高価なお出かけよりも、ちゃんと話を聞いてくれる時間の方が嬉しいのかもしれません。あの日の「ママ、ずっとスマホ見てるね」という一言は、今でも忘れられません。
でも、あの言葉があったからこそ、私は一度立ち止まることができました。完璧な母親にはなれなくても、「ちゃんと見てるよ」を伝える時間は、大切にしたいと思っています。
忙しい毎日の中で、ついスマホを見続けてしまうことは、きっと多くの親が経験していると思います。だからこそ、ほんの少しだけでも“子どもだけを見る時間”を作ることは、想像以上に大切なのかもしれません。
(ファンファン福岡公式ライター/村上由香里)





