家族での外出中、5年付き合った元カレとまさかの再会。しかも“元カレの奥さん”の前で私の母に話しかけてくる非常識な行動に困惑…。気まずい空気の中、母のひと言でその場が収まり、今の幸せを改めて感じた出来事とは?
家族でのお出かけで楽しい時間

私の母が「孫の誕生日プレゼントを買いに行こうか」と声をかけてくれて、夫と子どもたち、そして母と一緒にショッピングモールに出かけた日のことです。
子どもたちはおもちゃ屋さんで「これがいい!」「これもほしい!」と大興奮。私も夫も母も、自然と笑顔になっていました。
普段は子ども3人を連れての買い物はバタバタしていて、なかなかゆっくりできません。でもこの日は母も一緒だったということもあり、いつもよりも余裕があって、穏やかで楽しい時間を過ごしていました。
ふと感じた視線…その正体とは

そんな中、じっと見られているような視線を感じました。
何となく気になって顔を上げた瞬間、思わず息が止まりました。そこにいたのは、学生時代に5年以上付き合っていた元カレだったんです。腕には小さな子ども、隣には奥さんらしき女性。完全に「家族でのお出かけ」という雰囲気でした。
それでも、元カレは私の方をじっと見ていて、胸の奥がざわざわと落ち着かなくなりました。その人とは決して良い別れ方をしていません。
「元カレの浮気」…出来心だったと言われたけれど、どうしても受け入れることができませんでした。だからこそ正直、二度と会いたくない相手でした。私はすぐに目をそらして、隣にいた夫に「行こう」と言いその場を離れました。
まさかの最接近と理解できない行動
もう会うことはないだろう。そう思っていたのに、そのあと立ち寄った子どもの遊び場で、再び遭遇。夫は少し離れたところで子どもたちを見ていて、そのとき私のそばにいたのは母だけでした。
すると、元カレがまっすぐこちらに向かって歩いてきました。驚きと戸惑いで立ち尽くしていると、元カレは私の方をチラッと見た後、なぜか母へ向かって、
「おかあさん、お久しぶりです。みなさん元気でしたか?」と話しかけてきました。
突然のことで頭が追いつきませんでした。たしかに5年以上付き合っていた元カレだったので、当時は私の家族とも仲良くしていました。
でも、なんで今?なんでここで?しかも奥さんもいるのに?
いろんな疑問が頭の中をぐるぐると回っていました。母も驚きながら、「久しぶり。みんな元気にしてるよ」と返しましたが、私はただその場に立っていることしかできませんでした。
さらに、元カレは、「子ども、3人もいるんやね…旦那さんも優しそう」と続けました。
何を伝えたいのか。なぜわざわざ今ここで言うのか。
母のひと言と、今の私の幸せ

そのとき、元カレの奥さんが少し不思議そうな表情で近づいてきて、私たちに軽く会釈をしたあと、元カレにこう聞いたんです。
「…だれ?」
その一言で、空気が一気に張り詰めました。
元カレは何も言えずに黙り込んでしまいました。説明もできないし、ごまかすこともできない。そんな様子がはっきりと伝わってきて、その場の気まずさは一気ににピークに達しました。その沈黙の中、母がにこっと笑いながら「昔の知り合いよ」とひと言だけ言いました。
たったそれだけなのに、張り詰めていた空気がふっと軽くなりました。奥さんも「そうなんですね、はじめまして」とぎこちなく笑い、元カレはどこか落ち着かない様子で「ではまた…失礼します」とだけ言って、そそくさとその場を離れていきました。
私はその後姿を見て、心の中で思いました。
「あのときあんなに傷ついたけれど、別れてよかった」と。
奥さんがどこまで状況を把握できていたのかは分かりません。でも、あの場での元カレの行動は、私だけでなく、奥さんに対しても誠実とは言えないものに見えました。
そして帰り道、この出来事を夫に話すと、「どの面下げて話かけにきてんねん」と少し怒りも混ざったようなひと言。その言葉を聞いて、心が軽くなりました。
ああ、私には今こうして何でも話せる夫がいて、その夫との間に生まれた子どもたちがいて、どんなときも味方でいてくれる母がいる。それが今の私のすべてで、幸せだなと。
元カレとの再会は気まずくて驚いた出来事だったけど、同時に「今の幸せ」をあらためて実感できた出来事でもありました。
(ファンファン福岡公式ライター/Rina.M)





