「ない!ない!」水遊び場で消えた子どものサンダル→見知らぬ大人たちが結成した“捜索隊”の大活躍にほっこりした話

近所の公園で水遊びを楽しんでいたある日、思いがけないハプニングが発生しました。突然の出来事に戸惑いましたが、そこにいた見ず知らずの人たちが力を合わせてハプニングを解決したのです。物騒なニュースが多い今だからこそ、周囲の人の優しさに触れられて心が温かくなった出来事です。

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水遊びを楽しんでいたある日

写真AC

夏の暑い日に近所の公園へ子どもを連れて行った時のことです。

公園には噴水や浅い水路があり、小さな子どもでも安心して遊べる人気の水遊びスペースがあります。

その日もたくさんの親子でにぎわっていて、あちこちから楽しそうな声が聞こえていました。うちの子もすぐに水の中へ入り、バシャバシャと大はしゃぎ。私は少し離れた場所から見守りながら、「楽しそうでよかった」とほっとしていました。

しかし、その穏やかな時間は突然崩れることになります。

突然の「ない!」の声

写真AC

「ない!ない!」という大きな声が響きました。

振り返ると、ひとりのママさんが焦った様子で周囲を見回しています。話を聞くと、子どもが履いていたサンダルが片方なくなってしまったとのことでした。どうやら水の中で脱げて、そのまま流されてしまったようです。その瞬間、周囲の空気が一気に変わりました。

「え、どこいった?」
「さっきこの辺にいたよね?」

ざわざわした空気の中、誰かが探し始めたのをきっかけに、次々と人が動き出しました。

みんなで大捜索

気づけば、近くにいた大人たちが一斉に水の中を探し始め、子どもたちもその様子を見て「宝探しだ!」と一緒に探し始めました。

浅いとはいえ水は流れているため、小さなサンダルはすぐに見えなくなってしまいます。さらに水面の反射もあり、意外と見つけにくい状況でした。

「こっちはない!」
「流れの先のほう見て来ます!」

まるでひとつの捜索隊のように、それぞれが声を掛け合いながら動きます。流れの先へ向かう人、その場で水の中を探す人、中には水に膝をつき全身びしょぬれで探してくれる人もいました。私も思わず「こっち見ます!」と声をかけ、子どもを抱えながら一緒に探し始めました。

気づけばその場にいたほとんどの人が関わる状態になっていました。

見つかった瞬間の一体感

写真AC

そして数分後。

「あったー!!」

少し離れた場所から大きな声が上がりました。振り向くと、ひとりのパパさんがサンダルを手に掲げています。
その瞬間、
「よかったー!」
「あったんだ!」
と歓声が広がり、張り詰めていた空気が一気に和らぎました。

サンダルをなくした子のお母さんは何度もお礼を伝え、周囲の人たちも笑顔で応えます。全員で一つのことを成し遂げたあとの、不思議な一体感がありました。

温かさを感じた一日

その後は何ごともなかったかのように水遊びに戻りましたが、どこか空気は少し違っていました。そこには、やわらかく温かい雰囲気が漂っていたように感じます。
帰り際、子どもが
「さっきの、みんなで探したね」と嬉しそうに話してきました。
「そうだね、みんなで見つけたね」と答えながら、私も自然と笑顔になっていました。

ただの水遊びのはずだった一日が、人の優しさやつながりを感じる特別な時間に変わったあの日。今では「あの時すごかったね」と家族で振り返る、大切な思い出になっています。

(ファンファン福岡公式ライター/言ノ葉えり)

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