【博多座】坂東玉三郎さんと進藤学さんが会見!「九月博多座特別公演」への思い語る

歌舞伎女形の人間国宝(重要無形文化財保持者)、坂東玉三郎さんが4年半ぶりに博多座(福岡市博多区)へ。玉三郎さんが追求する美の世界を堪能できる「九月博多座特別公演」が9月3日(木)~14日(月)に開催されます。公演を前に、玉三郎さんと共演の進藤学さん(俳優、ダンサー)が福岡市内で開かれた取材会に出席。同公演に向けての思いやお互いの印象などを話しました。「玉三郎」というリアル「国宝」の美しさを、この目で確かめたいですね!

目次

「玉三郎さんは居るようで居ない概念のような人」(進藤さん)

「玉三郎さんとの再演を大好きな九州でできるなんて感激です」と進藤学さん

―博多座公演が決まったときの思いを。

玉三郎 博多座の舞台は、(歌舞伎を上演する際に立てる)上手と下手の大臣囲いのスペースを広げると歌舞伎座(東京)の舞台と同じ間口になるんです。ですから、私が公演するときは歌舞伎座と同じ間口で上演させていただいています。4年半ぶりに博多座の舞台に立てるのは、大変うれしいです。

進藤 玉三郎さんとの共演の話が上がった時点で「これで人生にやり残したことはないな」というぐらい、すごくうれしい気持ちになりました。その再演が(新橋演舞場公演開幕直前に)決まり、しかも大好きな九州でいうことで、新橋演舞場の舞台に立つ心持ちもだいぶ変わりました。9月の博多座公演を楽しみにしています。

「玉三郎さんという存在は特別」(進藤さん)「進藤くんの楽屋は私の楽屋よりきれい」(玉三郎さん)

―お互いの印象を。

進藤 玉三郎さんは、そこに居るようで居ない、概念のような人です。(共演する前は)雲の上の存在のように思っていたんですが、接してみると実態は強くある。でも、実態ではなく概念として居ることもある。ちょっと表現が難しいんですが、シンプルにそこに存在している、またどこに居ても感じることができる、そういった存在だと思います。

玉三郎 そう言ってもらえてうれしいです。「手の届かない存在」とか「きれい」とかと言われるのは、苦しいものなんですよ。「概念として居る」ことが女形としての存在だと思います。進藤くんは楽屋をきれいにしていますね。彼の楽屋を見て、自分の楽屋を整理し直したぐらいです。それと無口。2人で会うときは私がひたすらしゃべっている気がします。

「ダンサーの心得がある進藤くんとの共演は楽です」(玉三郎さん)

「ダンスをする進藤くんとは楽にできますね」と坂東玉三郎さん

―玉三郎さんは進藤さんのことを「つかまりやすい」と表現されていますね。

玉三郎 「つかまりやすい」とは歌舞伎の世界で使われる言葉です。十五代目市村羽左衛門さんは「どうだ。俺の胸はつかまりやすいだろう」と女形の役者さんに言われたそうです。それはある程度の距離がありながらも、2人がいい形で寄り添っているということで、お互いにその感覚を持っていないとできないんです。進藤くんはタンゴもやっていて「女性ダンサーが絵だとすれば、額縁でいるのが男性ダンサーの心得」だと新橋演舞場公演の記者会見で話していました。それを知っている人だから楽だなと思っています。

進藤 まさにその通りです。ペアダンスは依存しているようで依存しないというか、それぞれがしっかりと立っていて、共に寄り添って踊るのが醍醐味(だいごみ)です。今回の「長崎十二景」では、自立し合いながらも、しっかり関わり合うという部分で、これまでやってきたペアダンスを生かすことができると思います。

「いろいろ準備しますのでお楽しみください。全力で務めます」

―博多座公演を楽しみにしている人へメッセージを。

進藤 まだまだ暑さ厳しい時期だと思いますが、玉三郎さんの素晴らしいお姿、そしてついでに進藤学を楽しみに、博多座に足をお運びください。

玉三郎 全力で博多座の舞台を務めさせていただきます。ぜひご来場くださいませ。お待ちしています。

多彩な内容に期待がふくらみます。玉三郎さんの衣装解説も楽しみ!

<演目紹介>豪華な衣装解説や和楽器の演奏、竹久夢二の世界へ

画像提供:博多座

8度目の博多座出演となる玉三郎さん。「いろいろな演目を楽しんでいただきたい」と、今年4月の東京・新橋演舞場で大きな話題を呼んだ「口上」、「三曲糸の調べ」、映像「夢二慕情」、「長崎十二景」を上演します。

「口上」…玉三郎さんの貴重な話と豪華な歌舞伎衣装4点の解説。
「三曲糸の調べ」…「壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)」の阿古屋が弾く琴、三味線、胡弓(こきゅう)の三曲を玉三郎さんが演奏。
映像「夢二慕情」…日本画家の竹久夢二が愛した女性3人を玉三郎さんが演じ、夢二の半生を描いた映像作品。
「長崎十二景」…竹久夢二が1920年に描いた12枚の水彩画をモチーフにした舞踊劇。玉三郎さんと進藤さんが表現する、絵画から抜け出したような幻想的な世界。

「長崎十二景」坂東玉三郎、進藤学(2026年4月新橋演舞場公演より) ©松竹

九月博多座公演 坂東玉三郎出演

日時:9月3日(木)~14日(月) 14:00
※3日は追加公演。9日(水)休演
場所:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金:A席17,000円、B席12,000円、C席6,000円 ※税込み
※一般チケット完売。当日券販売あり。詳細は問い合わせを
問い合わせ:博多座電話予約センター
電話:092-263-5555
公式サイト:https://www.hakataza.co.jp/lineup/143

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