幼稚園の送り迎えにも慣れ、半年ほどが過ぎたころのことです。毎日顔を合わせるうちに、子どもから名前を聞くお友だちとママの顔が少しずつ一致するようになりました。立ち話をする機会も増え、気が合うママ友が何人かでき、自然と交流が広がっていったのです。そんな穏やかな人間関係ができ始めたころ、一人のママの“距離感”に違和感を覚える出来事が起こりました。
ママ友作りの距離感とは

夏休みや春休みになると、子ども向けの映画が上映されます。我が子もそろそろ映画館デビューをさせようかと考えていたころ、あるママ(Aさん)と「うちもまだ映画館に連れて行ったことがないんです」と話が盛り上がりました。
「じゃあ今度、一緒に行ってみようか」
そんな自然な流れで、親子2組で映画館へ行く約束をしました。ママ同士でLINEも交換し、子どもたちもお互いをさらに意識するようになって、少しずつ仲が深まっていったのです。しかし、そんな風にゆっくり友情を育んでいた私たちの姿を遠目から鋭い目線で見るママ友がいたのです。
えっ、誘ってないのに!?
映画館へ行く約束の日より前のことです。送り迎えのとき、あるママ(Bさん)が私に声をかけてきました。
「今度、映画に行くんだって?」
どうやら私たちが映画館へ行くことを知っているようでした。そして次の瞬間、Bさんは何事もないような顔でこう言ったのです。
「すみません、その日、私予定があって行けなくて〜。」
私は一瞬、言葉を失いました。(えっ…私たち、Bさんを誘った覚えはない。)
それなのに、まるで一緒に行く予定だったかのように『行けません』と断られたのです。
「私の聞き間違いかな?」と思いつつも、なんとも言えない違和感だけが残りました。
どういう行動?

そして迎えた映画当日。子どもたちは大好きなアニメ映画を見て大興奮でした。映画を見終え、公園で子どもたちを遊ばせながら話していると、Aさんが少し言いづらそうに切り出しました。
「ちょっと聞いてほしいんだけど…Bさんのこと、どう思う?」
そして、こんな話をしてくれたのです。
「この前、映画に行くって話をしたら、『予定があるから行けない』って謝られて……。私、誘ってないのに」
その瞬間、私は思わず叫んでしまいました。
「待って! 私も全く同じこと言われた!」
どうやらBさんは、私にもAさんにも、それぞれ「予定があって行けない」と伝えていたのです。
後から聞くと、Bさんは家が近いわけでもないのに、園の近くの公園へ頻繁に来ては、ママ友の輪に加わろうとしていたそうです。子どもは遊具で遊ぶことも少なく、自転車の後ろに座ったまま過ごしている姿を見かけたという話も耳にしました。
距離感の詰め方にも、人付き合いのセンスが出る!

この出来事を経験して実感したのは、人付き合いには「距離の縮め方」があるということです。どれだけ仲良くしたくても、勝手に仲間に入って来られたら誰だってドン引きします。Bさんは、このあともたびたびクラスをざわつかせる出来事を起こしていました。その話は、また別の機会にお伝えしたいと思います。
(ファンファン福岡公式ライター/きぃ)





