会話の中で「それってセクハラだよ」と、子どもに指摘されたら素直に受け止められますか?自分では気が付かずに繰り返していたセクハラ発言。自分の子どもに指摘されて認識を改めることになった体験談です。
きっかけは娘との会話

私が自分のセクハラ発言に気が付いたのは娘との会話でした。
部活動で一緒に活動している娘の親友(A君)の話を聞いていた時のことです。
部活動の中で、もめごとが起こった際に、後輩をかばおうとしたA君。
私は男気あふれる態度のA君にエールを送るつもりで
「いい男だね!って言っといて」と娘に話しかけました。
すると突然
「…それってセクハラになるんだよ」と娘から真剣な顔で言われて驚いてしまいました。
A君は男性が好きな男性で、いろいろ悩んでいるらしいのです。娘はA君の悩みを聞きながら、ありのままを受け入れていました。
「私の親友に対する発言だから、お母さんでも注意したかった」
と聞かされて私はすぐ謝罪しました。
夫の会社でも行われていたセクハラ研修

娘とのこの会話をきっかけに夫婦でセクハラについて話をした際、夫の会社でのセクハラ研修について聞くことができました。
夫の会社では昇進などのタイミングでいろんな研修があるのですが、その中にセクハラについての研修もあるとのことでした。
研修を受けるとわかるのが、意外と「自分はセクハラ発言はしていないつもり」でいる人が多いのだそうです。
例えば褒めたつもりで
「タイトなTシャツだね!」と声をかけたとしても、受け手が
「タイトなTシャツをジロジロ見られた」と感じればセクハラになるし
「タイトなTシャツが似合ってないって言いたいの?」と感じればそれもセクハラになりうるからだそうです。
ほかにも、相手との関係性でもセクハラの線引きが変わるのが難しいところと痛感しました。
何気ないママ友との話の中で

私もママ友との会話で思い当たることがありました。
「〇〇ちゃん元気だね!ご兄弟は?まだ一人目なんですか。うちは二人なんだけどしょっちゅう喧嘩してばかりで…」
と話しかけていたことがありました。この会話もセクハラ・マタハラが含まれていると家に帰ってきてから改めて反省しました。
会話をしている際、そのママ友が
「一人目の出産がとても大変だったんです。それで…まあ…」と言葉を濁されて二人目を望む望まないの選択肢以前の話なのだとわかりました。
相手に「二人目は生まないのか?」という内容を暗示していたことに配慮がなかったことを謝罪しましたが、ハラスメントに気を付けた会話の難しさを改めて感じました。
私も女性蔑視の発言は今までたくさん聞きました。大学の学生課では
「女の子は就職してもすぐ結婚する子もいるから紹介してもねぇ…」とか、成人後に通った自動車教習所では
「これだから女性ドライバーは覚えが悪い…」とか言われてきました。
他にも勤め先で
「彼氏は?あ?早く彼氏作って結婚しないと行き遅れるぞ!」など言われる始末です。
しかし、自分が言われると嫌だと思っていても、逆に自分が意識しないうちに他人に対して傷つく言葉を向けていたのです。
そして私自身が子どもたちにセクハラについて教わるということで、学校や会社などではハラスメント教育が浸透していっているのだと感じました。
これからも考えていかなくちゃ!

主婦+パートほどの生活をしていると、社会との距離を感じることがまれにあります。
自分だけが取り残されているのではないかと感じる要因のひとつに、こうしたセクハラに対する意識の低さもあると私は思います。
私のように男は男らしく、女は女らしくと育てられた人にとっては簡単に意識を変えていくのは難しいかもしれません。
「親友を守るため」と親の私に注意してくれたわが子には、考えを改めるきっかけをもらえたことに感謝しています。
家族とセクハラについて考える経験をしたことで、自分の家族が言われたらどう思うだろうとかいろいろ考えることができました。
そして、今まで以上に気持ちに配慮したコミュニケーションで楽しい会話がいろんな人とできたらいいなと思っています。
(ファンファン福岡公式ライター/musukari)





