大切な人を亡くした悲しみを吐露することは、悪いことではないと思います。しかし、何度も何度も同じ話をされたとしたら、「あなたにとって大切な人も同じ運命をたどる」と言われているようで、聞かされた方としては気がめいってしまいますよね。今回は、そのような時にどう対処するのがいいかを気づかせてくれた夫の話をしたいと思います。
子どもの担当になった先生

1歳の娘と4歳の息子を保育園に通わせていたころの話です。
保育園には、若くて元気な先生から子育ての大ベテランまでさまざま先生が在籍しており、どの先生も頼りがいがあってすてきだなと感じていました。
しかし、ある時から1人の先生に対し、違和感を覚えるようになりました。
3月のある日。娘と息子を保育園に迎えに行くと、息子が1歳の時にお世話になった年配の先生に久しぶりに会いました。
その先生は、4月から娘の教室を担当すると聞いていたので、丁寧にあいさつをし、またお世話になることができる喜びを伝えました。
突然のカミングアウト

すると、先生は娘を見ながら
「私の子は、このくらいの年で死んじゃったのよね」と突然のカミングアウト。
息子の担任の時には、そのような話を聞いたことはなかったため、驚きました。
私は子どもを失う悲しみを想像し、
「それは大変悲しい思いをされたのですね…」と同情の言葉をかけました。
それからというもの、その先生は会うたびに
「私の子は、このくらいの年で死んじゃったのよね」と同じ話をされるように。
1度だけなら気の毒だと思えましたが、何度も何度も言われると「私の娘も死にそうってこと?」と不快感を覚えるようになりました。
言いたかったことをハッキリ言ってくれた夫

私はネガティブ思考なため、その先生に会うとまるで娘の死を暗示されているような気がして憂うつでした。
しかし、きっと息子が幼い頃から付き合いがあるから悲しい話を打ち明けてくれたのだろうと、前向きに捉えるようにしていました。
ところが、夫にその話をすると
「縁起でもない!」とおかんむり。
しばらくの間、私が先生と会わずに済むようにと、夫が子どもを迎えに行くのを担当してくれることになりました。
そして先日、夫が子どもたちを迎えに行った際、その先生がまた
「私の子は…」と話しだしたそうです。
夫はすかさず
「うちの子と先生の子は違うんで」とバッサリ言って、
「二度とその話をしないでください」とくぎを刺したと言います。
すると、先生はバツが悪くなったのか、娘に向かって
「○○ちゃんは、1日に何枚もおむつを使うなんてダメな子ね」などと言ったそう。
すると、夫は
「どうしようもないことで、うちの子をダメな子扱いしないでください!」
と真正面から抗議し、このやりとりを見ていた他の先生がすぐに園長先生に伝えてくれ、夫は園長先生から謝罪を受けたのでした。
以降、私が子どもたちを迎えに行っても、その先生から話しかけられることはなくなりました。
私も夫のように「嫌なことは嫌!」とハッキリ言えるようになりたいと思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/ぼたん)





