夫の実家へ持参した手土産を見た義母の第一声は、まさかの「あら、安いわね」でした。精一杯リサーチして選んだ品に言われた一言の衝撃と、そこから夫婦で話し合って決めた今後の義実家との付き合い方をお話しします。
心を込めて選んだ手土産

結婚して2年目の秋、お盆ぶりに夫の実家を訪問することになりました。義母は食べることが好きと聞いていたので、今回は百貨店でじっくりと手土産を選びました。
地元で人気の洋菓子店の焼き菓子の詰め合わせで、価格は3,000円ほど。包装も上品で、贈り物にぴったりだと自分では大満足していました。
夫も「それ美味しそうだね、喜ぶと思うよ」と言ってくれていたので、義実家のインターホンを押す直前まで、私は少し弾んだ気持ちでいました。
玄関先での第一声

ドアを開けた義母に「これ、よろしければどうぞ」と手土産を渡した瞬間、義母は袋をのぞき込んでこう言いました。
「あら、デパ地下の有名店のお菓子?…これって安いわね」
一瞬、何を言われたのか理解できませんでした。「え…あ、はい、百貨店で…」と言葉を探しているうちに、義母はすでに「さ、上がって上がって」と背を向けて歩き始めていました。
夫は隣で苦笑いをしていましたが、その場でのフォローの言葉はありませんでした。リビングに通されてお茶をいただきながらも、さっきの言葉が頭の中でぐるぐると繰り返されて、会話がうまく頭に入ってきませんでした。
帰り道の車の中で

帰宅する車の中で、夫に「さっきの手土産の件、ちょっとショックだったんだけど」と正直な気持ちを話しました。夫は少し黙ってから「うちの母、悪気はないんだけど言葉がダイレクトすぎるんだよね。ごめん、フォローできなくて」と言いました。
義母を責めたかったわけではないけれど、夫が味方になって「ごめん」と言ってくれた一言で、私の沈んでいた気持ちは少し楽になりました。
「次からはどんな手土産がいいか、私の実家のことだから一緒に考えてほしい」と伝えると、「それがいいね、一緒に選ぼう」と夫が真剣に答えてくれました。
義実家と無理のない距離を保つ
あれから私は、義実家への手土産は必ず夫と相談して選ぶか、夫自身に購入してもらうようにしています。
今でもあの「安いわね」という言葉を思い出すと少し引っかかりますが、義母とは価値観が違う部分もあるのだと割り切るしかないのかな、と感じています。
完璧に気に入られようと無理をするより、夫を間に挟みながら、お互いにストレスのない距離感で付き合っていく。そのくらいの関係が、今の私たちにはちょうどいいのかもしれません。
(ファンファン福岡公式ライター/MK)





