友人たちとの楽しいキャンプが、台無しになるようなトラブルが起きました。隣のグループキャンプのお客さんたちが迷惑を顧みずに騒ぎまくったのです。下世話な会話に、禁止されている音楽まで大音量でかけ始める始末。注意しても逆ギレして絡んできて困っていましたが、遅れて合流した友人たちのおかげで助かりました。
楽しみにしていたキャンプが台無しの危機

夏休みの一大イベントのキャンプの日のことです。友人4家族と現地集合の予定でしたが、早めについた私たちは一足先にテントを立てることにしました。しかし、キャンプサイトに着いた瞬間、嫌な予感がしました。
なんと隣のサイトでは、男女10数人の若者がスピーカーで音楽をかけてお祭り騒ぎをしているではありませんか!
昨日からいるのでしょう、まだ昼過ぎだというのにすでに泥酔している様子です。
しかも、絶対に子どもに聞かせたくないような下ネタを大声で話すのは、キャンプ場じゃなくても許されるものではないと思いました。
このキャンプ場は、グループ客こそ拒みませんが、鳴り物禁止、夜は9時消灯で落ち着いた雰囲気と隣接サイトとの距離を広く取ったプライベート感を売りにしている場所のはず。ルール無視の数々に我慢できませんでした。
管理人につかみかかる客たち

そこで、私たちは管理人さんに状況を説明して注意してもらうように頼みました。しかし、管理人さんは見た目が「気のいいおじいさん」でした。
ちゃんと若者たちに話ができるのかと心配になり、夫が一緒についていくことにしました。
管理人さんには、長年キャンプ場を経営しているとこういうことの経験もあったのでしょう。用心のため(?)のスコップを片手に堂々とした態度で若者たちの中へ入っていくではありませんか。
そして、一番声の大きくて偉そうな男性を捕まえて、注意を始めました。
しかし、相手は終始へらへら。次第に周りに仲間たちが集まってきて、管理人と夫はすっかり囲まれてしまいました。そして、あろうことかその中の一人が、管理人さんの胸ぐらをつかみ、
「うるせえ!金払ってんだから、何やってもいいだろうがよ!!」と怒鳴り始めたのです。
私は、恐ろしくなって警察に電話をしようとスマホを取り出しました。その時です。
「ヘイ!キャンプノバショハココデイイノ?」と片言の日本語が聞こえました。
グッドタイミングで現れたのは…

大きなジープから出てきたのは、私たち家族と一緒にキャンプをする予定のアメリカ人家族。夫婦ともに海兵隊員です。
続いて来たもう2台に乗っているのも海軍関係者。ぞろぞろと降りてきた彼らは、短パンTシャツでカジュアルな格好ですが、慣れた私でもちょっと威圧感を感じずにはいられませんでした。
彼らは、夫が米軍関連の仕事をしている関係で知り合った人たちで、年に数度一緒にキャンプに行ったり、ホームパーティをしたりと仲良くしている人たちです。今日は、「いつも海ばっかりだから静かな山に行きたい」という彼らの希望で、このキャンプ場に来たのでした。
夫を見つけ、私と子どもの様子が変なことに気づいた彼らはすぐに状況を理解したようで、一直線に隣のサイトに行きました。そして、
「ハロー!トモダチ、ナカヨクガイイネ!!」とにこやかに握手をして回ります。
その時の握手を受けた相手の顔を私は見逃しませんでした。男の子たちが皆、「うっ!」とでも言いたそうに顔をゆがめているのです。そして、目から生気がなくなるように急に顔が無表情になったのです。
圧倒的な強さに感嘆
すっかり静かになった若者たちを置いて、戻ってきた彼らは最後に
「キョウハ、オセワニナリマス。ヨロシクオネガイシマス」と管理人さんに握手をして帰ってきました。
「面倒かけてゴメンね」という夫に彼らは
「アクシュシタダケダヨ、オトナリサンナカヨクネ」と笑って言いました。
彼らの人としての強さを垣間見た瞬間でした。その後のキャンプでは、静かな時間を過ごすことができました。
(ファンファン福岡公式ライター/ルンルン)





