スーパーでの買い物、順調に進むはずだった時間が一変!お菓子をめぐって2歳の娘がその場に座り込み、大号泣してしまったのです。周囲の視線に焦りながら対応に戸惑う私でしたが、思いがけない一言に救われた出来事をお話しします。
スーパーで突然の大号泣
当時、2歳だった娘の話です。保育園からの帰り道、いつものように近所のスーパーへ夕食の買い物に行きました。献立は決めており、必要な物だけ買ってサッと帰るつもりだったのですが、まさかあんな出来事が起こるとは思ってもいませんでした。
順調に買い物を進めていたのですが、お菓子売り場に差しかかったとき、娘が急に走り出しました。「ちょーだい!」と舌足らずに話す娘が指をさしたのは、キャラクターのお菓子。私は「今日は買わないよ」と伝え、そのまま通り過ぎようとしました。
最初は少しぐずる程度だったのですが、買ってもらえないとわかると、見る見るうちに表情が崩れ、ついには床に突っ伏して大号泣してしまったのです。
周囲の視線に焦る私

突然の大きな泣き声に、周りのお客さんたちがこちらをちらっと見るのが分かりました。「早く泣き止ませなきゃ」「迷惑をかけているかも」と、私は一気に焦ってしまい、その場を離れようと娘を抱き上げようとしました。しかし、娘は体をのけぞらせて拒否。重たい買い物かごを持ったまま、暴れる娘をどうすればよいか分からず、ただただ戸惑うばかりでした。正直、その場から逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。
店員さんの意外な一言

そんなとき、近くで商品を並べていた店員さんがこちらに近づいてきました。やっぱり迷惑だったのかもしれないと謝ろうとしたとき、店員さんはにこっと笑ってこう言いました。
「こんなに全力で泣けるの、今だけですよね」思わず「えっ」と心の中でつぶやいてしまいました。
怒られるわけでも、「大丈夫ですよ」といわれるわけでもなく、まさかの一言だったため一瞬戸惑いましたが、その一言で張りつめていた気持ちがふっと軽くなったのです。周りの目ばかり気にしていた自分に気付き、「まずはこの子の気持ちを受け止めよう」と、少し冷静になることができました。
私はしゃがんで娘の目線に合わせ、「欲しかったね。でも今日は買わないよ」と、ゆっくり声をかけました。
すぐに泣き止むことはありませんでしたが、何度か繰り返すうちに、少しずつ声のトーンが落ち着いていき、泣きつかれたのか娘が私に寄りかかってきたのでそのまま抱き上げて落ち着かせました。
子育てに正解はない

子どものイヤイヤや感情の爆発は、成長の一部だとわかっていても、外出先で起こるとどうしても焦ってしまいます。でもあの日、店員さんの言葉に救われたことで、「今しかない時間なんだ」と少し見方が変わりました。子育てに正解はないからこそ、周りのやさしさに助けられることもあるのだと実感した出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/言ノ葉えり)





